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集中山行 上越朝日岳
その4 湯檜曽川
湯谷 良樹

山行日 1996年9月15日~16日
メンバー (L)湯谷、植村、勝部、飯塚、山沢、笠原、四方田

 谷川には岩を攀じる為には、何度も訪れているが沢の遡行で訪れるのは、初めてであり内心不安がありました。岩のルートはある程度分かるが、(決まりきった場所の登攀)山全体の概念などあまり無くても、行けてしまうのです。今回の沢というバリエーションから一つのピークへ行くことは、本来のトータル的な登山(登頂)であり、集中という目的達成と同時に各ルートから同じピーク目指し、山の概念把握をし、次なるステップとなっている筈です。

9月15日(曇時々晴れ)
 土合駅からとぼとぼと歩きだすが、昨日の酒のせいか四方田さんの調子があがらないのが気にかかったが、沢に入り水と戯れてからは、すっかり元気を取り戻しホッとする。『関東周辺の沢』の表紙の写真のとおりで、明るく楽しい。これといった悪場もなく、適当に遊びながら行ける。しかし心残りは、ガイドにも書いてあった「アルピニズム的遡行はやめて、1泊2日で谷と融合してほしい」とのフレーズが実行できず稜線まで抜けてしまったことだ。しかし、男女雇用均等法(ハンディはまだある)ではないが、女性の逞しさを発揮させるところは水にあり、と新しい発見をしました。
 稜線に抜けてしまったので、さっそく宴の準備をし15日は楽しく過ぎて行きました。

9月16日(曇時々晴れ)
 白毛門経由の下山。我々は他パーティーとの合流の為、朝から昨日飲みきれなかった酒で時間を潰す。飲んでいるうちに各パーティーが集合した。下山は田代隊のみが、宝川方面に下って行ったが、他の隊は我々と同じ白毛門経由で土合に下った。
 白毛門山は連休のせいもあって大勢の登山者賑わっており、ここでも女性パワーを見せつけられた。

 纏めて書こうと思ったがまとまらず、雑駁な文書になり、ガイドに書いてない事を見つけようと頭をひねらすも何もでてこない。それだけ山から自分が離れてしまっていると言うことだろう。計画性をもっと持ち山を歩けるようにしていこうと思います。


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