今年の正月合宿は、年度当初からの予定どおり、南アルプス南部の聖岳周辺で行なわれた。しかし、入山したのは1パーティー5名のみの参加と、合宿と呼べる人数ではなかった。
その理由としては、
(1) 委員長の私がケガのため参加できなかった。
(2) 山域としてバリエーションルートが少なく、人気がなかった。
(3) 新人の参加がなかった。
(4) 光岳往復隊がリーダーの急病で取り止めになった。
の四つが挙げられる。
(1)については、私の不徳のいたすところであり、(2)については、委員会での十分な検討がなかった結果ともいえる。(4)については不可抗力であり、唯一人の新人である遠山さんが参加するパーティーが潰れたのは残念であった。
しかし、(3)については、新人諸兄姉に合宿への意識を高めていただくしかない。社会人が雪山に長期間入れるのは、正月と5月の連休のみといってよい。このチャンスを逃しては山岳会に入会した意味がないではないか。確かに今回は、委員会の合宿に対する姿勢に熱意が感じられなかったかもしれないので、その点は改善したい。とにかく、来期は多数の参加がある合宿にしたいものだ。
とはいえ、事前の準備は例年になく周到で、2回の偵察山行を行った。その甲斐あってか、合宿本番は連日の好天の下、予定通りの行動を消化し、会心の山行であった。
2回の偵察を含めてリーダーとして、山行の実施を一手にまとめてくれた服部氏の労に対して、委員長として感謝の意を表わしたい。