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青梅丘陵
水田 洋

山行日 1997年1月12日
メンバー (L)水田、小堀、高木(俊)、広瀬、福間、(中西)

 私にとっては、昨年の9月にケガをして以来、実に4ヶ月ぶりの山行となった。まだリハビリ期間中なので、軽いハイキングで駅から直接歩ける所という条件で選らんだのが青梅市街の背後に連なる青梅丘陵だ。『雷電山』という何かを期待させる山名とコースの途中にある古城跡に興味を引かれたのだ。
 参加者は、6名と予想を超えて多く、リーダーとしては素直に嬉しい。とくに、入会希望の中西さんはこの山行の後に入会を決めていただいた。彼女は絵本作家という異色のキャリアの方であり、山行中はムーミンの話で盛り上がった。いろんな職業の人と話せるのも、地域山岳会のいいところだ。
 軍畑の駅に予定通り集合、車道を歩いて榎峠から山道にはいる。予想はしていたが、つまらない植林のなかの階段道なので、黙々と高度を稼ぐと最高峰の雷電山に着く。少し雪が残って風情があったが、直ぐに単調な植林帯の道になる。
 期待していた幸垣城址は、城らしいものがなにも残っておらず、骨折り損となってしまった。こうなると楽しみは昼食の鍋しかない。昼前には矢倉台というあずまやのある見晴しの良いところに出た。ここから先は、市民の散歩道といった感じになっており、ゆっくりと鍋を囲んで休む。青梅市街を真下に見下ろし、好天のもと新宿の高層ビル街も見える。たまにはこういう『里山』も良いもんだなぁ~。
 最後は、『だるま市』の縁日で賑わう青梅駅前を通り抜けて、皆が帰途についた。


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