トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ294号目次

編集後記

 窓の外は午前中から30度を超す暑さです。だけど、遠山さんの部屋はクーラーがガンガンにきいています。隣の住人のインコのさえずる声が聞こえます。遠山さんの部屋は心がやすまります。

(井上)

 カンチェンジュンガに登ってきました。と言っても、子供の頃大好きだった『ツバメ号とアマゾン号』という物語の中で、登場する子供達がそう呼んでいた山です。本当はイングランドの湖水地方のある”オールドマン”で、標高803m。とりあえずその”カンチェンジュンガ”に登って大満足!

(遠山)

 ある日、電車が終点の東京駅に近づくと、隣で顔面仰天姿勢で爆睡していたアンチャンが目を覚ましたかと思うと突然身体中ボリボリ掻きだした。まず上着の袖口から手を入れ、次いで上着の内側から背中に手を回し、挙げ句のはてにワイシャツのボタンを二つ三つ外して両手をつっこんで掻きまくっている。痒にというのは我慢し難いのでアトピー持ちはたいへんだなとそいつに同情したが、しかしその時フト思った。ヒトもワンコロみたいに足も使って掻けたら効率いいのになぁ。その姿をネコが見たらどう思うんだろうか?
 ある日、東京駅で始発電車に乗って本を読んでいると、オレのボックス席に向かい合わせにおっさんが座った。するとおっさんは、窓の外を見ながらおもむろに鼻の穴に左手人差し指をつっこむと鼻糞をほじくり出した。そして大胆にも摘出した鼻糞を自分の股の間のシートになすりつけて指の清浄化を図ったのである。その行動は自然体そのもの、無意識にそうしているらしい。きっとそのおっさんの家ではあちこち鼻糞痕だらけなんだろうなぁと、しみじみ思ったところでオレは観察を打切り、いたたまれなくなって席を立った。

(服部)

トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ294号目次