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大丹波川真名井沢
水田 洋

山行日 1997年6月8日
メンバー (L)水田、藤井、四方田、井上(博)、尾崎

 三峰祭りの原稿を書いたついでに、翌日の沢登りの報告もしてしまおう。
 山行の前日、祭りでしこたま飲んで食ったわりには、頭も重くなく、腹ももたれていない。結構ぐっすりと眠れたせいだろう。服部氏に車で青梅駅まで送ってもらい、青梅7時44分発の奥多摩行きに乗り込む。川井の駅で下車、当日参加の尾崎氏と合流、期待していなかったバスがちょうどいい時間にあったのでラッキーといったところ。北川橋でおりて車道から林道へと歩く。
 とりがや橋で入渓、暫くはわさび田の中の仕事道を行くが、足元が濡れそうになってきたところで沢仕度をする。さらにわさび田が続きうんざりしたころ、沢らしくなる。予想以上に森がきれいな沢で嬉しくなる。
 30分程行くと、魚留ノ滝(F1)の下に来る。なかなか立派な滝で、先行パーティがザイルを出して登っているが、我々はアッサリと捲くことにする。この後も小滝が続いてなかなか楽しめる。F2・5mは気付かぬうちに通り過ぎ、そのうち伐採後の倒木と土砂が沢を埋めるようになると、水も枯れる。F3・10mは土砂に埋っているようだ。足元が不安定なザラザラした斜面を詰めると赤杭尾根の登山道に出てフィナーレを迎える。後は、緩やかだが長い登山道を1時間40分程で、古里駅に出る。
 「まあ、今シーズンの沢始めとしては、ちょうど良いところではないか」ということで、メンバーの意見は一致した。帰りの電車では心地良い疲労感に漂いながら、帰途に着いたのである。

〈コースタイム〉
北川橋(8:40) → とりがや橋(9:10) → 魚留ノ滝(9:40) → 赤杭尾根(12:20) → 古里駅(14:30)


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