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救助講習会(丹沢水無川・モミソ沢)
水田 洋

山行日 1997年6月28日~29日
メンバー 水田、山本(信)、服部、福間、高木(俊)、小幡、清水、井上(淳)

 28日(土)いつものとおり渋沢駅午前10時に集合だが、講師役のゲンさんがなかなか現われない。服部車も渋滞につかまり、出発は11時過ぎになってしまった。すでに台風の影響で雨がポツポツ落ちている。「どこに泊まろうか。とりあえず今日は屋根のあるところでテーピングか蘇生法だな。」等と考えながら、秦野の消防署に寄ってダミーを調達した後、大倉へ。先に来ているはずの小幡氏がいないので、モミソ沢の出合や滝沢園のキャンプ場も探したがみつからない。
 雨も激しくなったので、大倉の丹沢山荘に宿泊を申し込み、畳の部屋で講習を行うことにした。まずは、テーピング、足首捻挫時の固定など。次に蘇生法、ダミーが良くできており、正しい心臓の位置、力の入れ具合等が液晶表示で一発でわかる。
 途中、2時すぎの休憩時間に念のためバス停を覗いてみると、果たして小幡氏がいた。モミソの先の東屋で暫く待っていたが、だれも来ないので戻ってきたとのこと。服部氏の車があったので、いつかは会えるだろうと、辛抱強く待っていたそうだ。
 4時を回ったところで講習会を終え、宴会を始める。自分も結構酔っ払ったらしく、小幡氏に負けず劣らず、井上の淳チャンをしつこく山に誘っていた(らしい)。
 明けて29日(日)は台風一過の上天気である。とりあえず、朝飯を食った後、三角巾をひととおりおさらいする。10時半まで当日参加のメンバーを待つが、だれも来ないままモミソ沢まで服部車で移動する。
 出合の懸垂岩にトップロープをセットし、懸垂下降の仮固定等を行う。ハイライトは宙吊りになった遭難者の救出である。ハング状に実際一人がぶら下がり、その上から懸垂で下りてきたもう一人が、自分のハーネスに遭難者を連結して下降するものである。最後は井上の淳チャンが2回程懸垂下降の練習をして締め括り、3時半過ぎに講習会を終えた。
 その後は、いつものことながら渋沢駅前の『いろは食堂』で山菜を頬張って本当の締め括りをやって解散となった。清水クン、井上の淳チャンも、救助講習会はもちろん『いろは食堂』も初体験だとのことで、『正しい丹沢の山ヤ』を実践していただけたようだ。
 結果としては、例年よりも参加人数が少ないながら、結構充実した講習会であったと言えよう。

 丹沢山荘・・・大倉バス停前・素泊り一泊一人 2500円

 「65周年記念祝賀会なんかやるには丁度いいんではないかい」との声があり、真面目に検討してもよさそう。経営者の方も愛想がよい。


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