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浅間尾根(奥多摩)
水田 洋

山行日 1998年2月1日
メンバー (L)水田、小山

 この山行、当初は1月18日(日)の予定だったが、その前週に東京には季節外れのドカ雪が降ったうえに、当日は終日雨の天気予報だった。前日に大久保氏から連絡があり、翌々週に延期(翌週は新年山行)の2月1日(日)の決行とした。ところが、その前日にまたも大久保氏から今度は「風邪でリタイヤ」との連絡があり、小山氏と2人で行くことになった。
 当日、予定通りの電車を武蔵五日市で下車してバス停に直行し、時刻板の霜を拭き取ると「あれえ?」9時台までバスがない。もしやと思い平日ダイヤをみるとお目当ての7時43分発がある。事前に時刻表で確認したのは平日ダイヤだったのだ。道理で電車も空いていたはずだ。結局高いタクシー代を払って、登山口の仲ノ平まで入った。
 登山口は目立たないが、民家の入り口に標識が立っているので、見落とすことはないだろう。雪があるので、スパッツを着ける。加えて私は、スノーハイキング用に購入した伸縮式のストックを持つ。使うのは初めてだが、やはり2本の脚だけより安定感があり、しかもリズムが取れて歩きやすい。尾根までの登りはたいしたことはないが、ずっと植林帯で面白みがない。尾根に出ても植林帯が続くが、北面の展望が開けるところでは、御前山や大岳山が望める。天候も上々だ。
 しかし、途中でガードレール付きの林道が尾根を切り裂いており、一気に興ざめする。尾根はまだまだ植林帯を行き、しかもこの尾根は昔の交易路だったせいか、ピークをすべて捲いている。浅間嶺近くになって、やっと雑木林になり低山のよさが出てくる。浅間嶺に着くと、さすがに中高年の団体さんが多いが、雪の中、マウンテンバイクを担ぎ上げてきた若者パーティーもいた。頂上で証拠写真を撮った後、頂上直下のあずまや脇のテーブルでコーヒーを飲んでから、下山にかかる。
 午後になって、雲が薄く掛かってきたせいもあり、徐々に冷え込んできた。2時50分発のバスに間に合わせるため、下りは飛ばす。冷え込みが雪を適度に締まらせているので歩きやすい。中高年をどんどん追い越して出発時刻の15分前にバス停着、コンパスと地図をザックにしまい、スパッツを外し、ストックをたたんだところでバスが来た。
 山行の打上げを武蔵五日市駅前の中華屋(前号の『つづら岩』で小幡さんと一緒に入った店、なかなか旨い。)でささやかに行なってから帰りの電車に乗り込んだ。

〈コースタイム〉
仲の平(8:50) → 尾根上(9:50) → 908mピーク(10:50) → 人里分岐(12:05) → 浅間嶺(12:35~13:20) → 払沢の滝入口バス停(14:35)


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