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戸隠山~高妻山
澁谷 聡子

山 行 日 1997年10月25日~26日
メンバー (L)飯塚、藤井、箭内、木本、澁谷

 前日の夜11時、荻窪駅集合にて車で出発。戸隠神社奥社入口の駐車場に車を止める。
 翌朝、まずは奥社へ向けて参道を歩き始める。樹林の中をまっすぐに続く参道は、両側に立派な杉並木が並び、厳粛な感じ。歩くこと約1時間程で奥社に到着し、まずは安全登山をお祈りしてから登山道に入る。岩壁の下の方がえぐられているような五十間長屋だとか百間長屋だとかを過ぎてさらに進むと天狗の露地に出る。そしていよいよ蟻ノ戸渡りと呼ばれるこのコースでの難所?に入る。幅が50センチ位の稜線の両側が切れ落ちていて、なかなかスリルがあるところだ。楽し&恐しといったところか。つくづく雨でなくてよかったと思った。
 緊張する岩場を過ぎてもうひと登りで、稜線上のピークの八方睨に出る。展望がまたすばらしいのなんのって。特にここから見る高妻山はとても形がよく、美しい。八方睨ですっかりピーク気分にひたってしまったためか、気がつくと戸隠山の頂上を過ぎてしまっていたのでした。(つまり気がつかなかったってことね。悲しい。)そして九頭龍山を越えると本日お泊りの一不動避難小屋にいよいよ到着。時間に余裕があったので、そのまま高妻山をめざしてまた出発する。行けるところまでと頑張ったけれど、七観音まででタイムアウト。結構遠い。4時頃に避難小屋に戻る。
 翌26日は高妻山へ。途中までは昨日予習してあったためか割と近く感じた。この山は一合毎に二釈迦、三文殊、四普賢・・といった石祠がある。次は何だろうと考えながら歩くのも楽しい。五地蔵岳で左に折れ、樹林帯の中を登る。ちなみに山頂は十阿弥陀で、鏡が祭られていました。下山は往路を戻り、一不動避難小屋から戸隠牧場に下山した。
 紅葉には残念ながら2週間位遅かったようでした。霜もだいぶ降りていたし、風で雪が飛ばされて奇麗だったり、すっかり冬の気配でした。戸隠山もよかったけれど、さらに高妻山はいい感じの山でした。私は登るまで全然知らなかったけれど、高妻山はさすが日本百名山の山なのでした。今回は陽子ちゃん運転の車にも乗れたし、蟻ノ戸渡りも通ったし、スリル(?!)を十分堪能できて楽しかったなあ・・・なんて。最後に戸隠中社の門前の「うずら家」のお蕎麦はとてもおいしくて大満足、お薦めです。

〈コースタイム〉
 25日奥社駐車場(6:40) → 奥社(7:40) → 八方睨(10:00) → 一不動避難小屋(12:30~13:20) → 七観音(途中引き返し) → 一不動避難小屋(16:00)
 26日避難小屋(7:00) → 高妻山ピーク(9:35) → 避難小屋着(12:00) → 戸隠牧場(13:30) → 奥社駐車場(14:30)

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