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岩登り講習会 つづら岩
小幡 信義

開催日 1999年9月18日~19日
参加者 (L)小堀、佐藤(明)、小幡、荻原、太田、細川、小林(と)、(田口)

 つづら岩は、御岳山から大岳山、馬頭刈山へつながる馬頭刈尾根の稜線上にある岩場である。南面は、高さ40m、幅60mでフリー、人工の様々なルートがあり、南向きの明るさと、眺めの良さから人気のあるエリアである。現在すべてのフェースがフリー化され、安定した硬い岩質で楽しいクライミングを味わえる。
 土曜日の天気予報は曇り時々雨との事で、岩登りには芳しくないようだ。小堀リーダーと相談し、明朝判断しようとのことでひとまず眠りにつく。
 18日朝6時、小堀より電話を受け「何とか行けそうだね」の一言で決行。集合場所の武蔵五日市駅へ向う。拝島駅に着くとそれらしい顔ぶれが集まっている。車内で雑談しながら目的の駅へ。集合時間分前に到着。9時には全メンバー揃いバスにて千足バス停へ。バス停で細川さん合流。
 天狗の大滝付近にて一本取り休憩していると空から霧雨が降り出してくる。この分だと岩が濡れて滑りやすいかも、と考えながら最後の急登を目指す。つづら岩12時着。天気が悪いせいか岩に取り付いているパーティーは一組もいなかった。日帰りメンバーもいることだし、早々に登攀準備にかかる。案の定、岩は濡れて滑りやすい。小堀にビレーしてもらい、つづら岩の一般ルートの簡単な所へ取り付くも、ホールド、スタンスに自信がもてなく、へっぴり腰の登りとなり、4~5m登った所で動けなくなる。何と情けない。カラビナを残置し、すごすご下りて来る。佐藤氏メンバーはアブミの練習をしているようだ。せっかくここまで来たのに岩に触れないで帰るのも悔しい為、下降路よりザイルを持ち上げ南面の一番右端に位置するⅣ級のルートにトップロープをセットする。もう一箇所、東面右側の岩20mにもトップロープをセットする。ここでは入会希望者田口さんを佐藤氏が説明、主に懸垂の練習を行なう。下から「もっと岩を蹴って」とか、「身体を倒して」とか厳しいことばが聞こえてくる。佐藤氏とは岩場での付き合いは初めてであり、どんな人かな、と興味を持っていたが、教え方を見ていると、岩登り用語が次々と出てくる為昔はかなり岩に通ったのでは、とうかがえます。機会がありましたら一緒にお願いします。
 田口さんは一度室内での練習をやったと聞いていたが、自然の岩の感触はどうだったのか?・・・。小雨の中の悪条件の岩トレで本当の面白さを満喫できなかったのが残念だと思います。
 小林さんとも初めてであり、谷川集中山行、赤谷川での3人の経緯を荻原君より聞いていたので、又頼り甲斐のある人が入って来たと嬉しく思います。岩登りも安定していて、安心して見学させていただきました。
 細川さんとも初めてであり、若い頃は谷川の岩場をすべて登攀したと聞いていたので脇で静かに見学。メインザイルを直接腰に巻き付け(ブーリン結びか?)スタスタと登っていく姿は60才とは思えぬ身軽さでありました。又、下降も肩がらみ懸垂でスルスルと呆気無く下りてこられたので、この人は只者ではないと感じました。
 以上今回の岩登り講習会で感じた事を身勝手に書いてしまいましたが、興味のあるかた声を掛けて下さい。
 15時頃、日帰りメンバー、佐藤氏、細川氏、小林さんは下山、その後もリーダー小堀が他のルートへトップロープをセツトに行ったが、岩がますます濡れて危険な為、本日は中止となり、テント場へ下山する。
 残ったメンバー、小堀、荻原、太田、田口、小幡にて夕飯の準備にとりかかる。本日のメニューは小堀リーダーによるつくね鍋との事、調理中なんやかやと口うるさいが、味は「旨い」の一言。ボリュームがあって酒がどんどん進んでしまう。田口さんはどうしてるかな?・・・。と気にかけていたが、心配することもなく、太田さんとディスカウがどうだこうだと二人で激論。つくねパワーで大いに盛り上がった夕飯でした。 
 19日は5時起床、相変わらず雨はしとしと降り続く。朝めしを食った後しばらく様子を見るが、この分では雨があがっても岩が濡れていて練習はできないと判断。リーダーの「中止」の一言でパッキングし、6時に下山する。
 十分な岩登り講習会とはいかなかったが、二日間を共にし三峰の山の仲間としてやってくれたらありがたく思います。


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