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ケサ丸沢右俣
山沢 幸子

山行日 1999年9月11日~12日
メンバー (L)菅原、藤井、山沢

 10日(金)夜川辺駅集合、箭内さんと井上お父さんがドタキャンとなり菅原さんの車で3人で出発した。雨が降っていた為、屋根のある場所を今夜の寝床の為に探す。湯檜曽の駅前は駐車している車でいっぱい。念のため見に行ってみるが、駅構内はすでに場所なし。次の土合駅もいっぱいだ。夜行列車のなくなった今は車で山に行く人達の簡易宿と化しているみたいだ。
 沢沿いを2~3箇所探したが、雨の中テントを張れるような場所はない。そこで土合登山センターを訪ねてみたら、4~5人しかいない。しめたとばかりに入り口付近にシュラフで陣取る。そしていつものように寝酒を始める。他の人に悪いので早々に切り上げる。
 11日朝、ガスっていたが雨は上がり天気まわりは良さそうだ。晴れることを祈って一ノ倉駐車場で車を降りる。新道を行き虹芝寮に降り、旧道を行く。湯檜曽川への下降点の武能沢出合いで中高年の沢上りパーティーが大勢いる。4~5人パーティーで4~5組入って行く。老齢化が進んでいるみたいで我々が一番若いみたいだと3人で言い合った。・・・本当ですよ。
 ほとんどが本流に向かうみたいで、白樺沢からは我々のみ。ゆっくりと楽しみながら美しい沢を行く。あまり大きな滝もなく、ナメと釜も適度にあり、泳がねばならないところもない、滝も大巻きせずに沢伝いに行ける。天気も良くなってきたので釜で浸りながら遊びながら進む。横切っている旧道を過ぎなおも上流へ向かうと、突然先頭の菅原さんが立ち止まり、獣の臭いがするという。念のためと、藤井さん持参の爆竹を鳴らす。つめは笹の藪漕ぎ、蓬峠直下に2時頃突き上げた。
 さあ今夜の食事は、アッコさん達が清水峠でシチューをご馳走してくれるはず。明日同じ道を下るので、沢道具を藪の中にデポして、清水峠に急いだ。3時過ぎにアッコさん、まこっちゃん家族の待つ清水峠へ到着。ジュニアには大クワガタのお土産つき。テントの中でシチューをご馳走になり、宴会が始まった。雨が大分降ってきたが避難小屋に場所は確保してあるので宴会は続く。しかし、避難小屋は満員(14~15人)になるわ、テントは5張りもあるわ、人気の場所でした。
 次の日アッコさん達と別れ、デポの荷物を回収して、白樺尾根を下る。最初予定していた白樺小屋は小さい小屋でとても泊まれるしろものではなかった。途中山ブドウやサルナシをいっぱい見つけたけれど、まだ早く堅い。獣のために残しておく。帰りは諏訪峡温泉で汗を流し、早めに帰郷した。
 久しぶりの沢山行、とても楽しかったです。そしてシチューごちそうさまでした。


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