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姥小屋沢
太田 秀幸

山行日 1999年6月26日
メンバー (L)菅原、山沢、高木(敦)、飯塚、太田

 三峰山岳会に入会して初めての山行が沢登り。入渓するのは5年前の秋、池口沢から池口岳に登って以来のことで、不安がイッパイの出発となった。
 リーダーの菅原さんの車で白谷沢登山口まで入りAM9:10出発、姥小屋沢へと向かう。最後の瀬橋を渡り約300m歩いて有間川へ降りるとそこが出合い。ちびた渓流シューズに5年ぶりに足を通しAM9:50遡行開始。増水も心配したほどではなく「これならなんとかなりそうだ」と思ったが、遡行を始めてみると体が思った様に動かない。簡単な小滝の登りも、ホールドやスタンスを選ぶ勘が全く鈍っていて、まるで初めて沢登りをした時の様である。「ゲレンデに通って一からやり直して少し登り込まないとダメだ」そんなことを考えながら、必死に菅原さんについて行く。沢自体はこれと言って特徴が無く平凡であるけれども、私はこういった沢は好きである。
 左から流れ込む1:4の枝沢を過ぎ3:2の二俣に到着したのがAM10:35、少し長めの1本の後AM10:50出発。目指すワサビ田跡にワサビ無し。右にルンゼを見送り水が枯れると早くも詰めであった。ところがこの詰めがいやらしく、今回の遡行の核心部?と言っても良い。少しでも足さばきが悪いと落石を起こしそうで、沢5年ぶりの私は久し振りの緊張感を味わう事となった。AM11:30それでも何とか右の尾根に出てみてビックリ、目の前に大きなユンボが! 要するに、沢の終了点は林道工事の現場だったという事。この沢が土砂に埋まるのも時間の問題だろう。その前に今回遡行できたのはラッキーだったと言える。棒ノ折山へは完成している林道を辿りその途中から尾根に上がって、PM0:05着、PM0:40発、車の待つ白谷沢登山口着がPM1:30だった。

 三峰山岳会での初山行も無事終了し、一緒に登って下さったメンバーの方々には感謝します。ところで私、自分で言うのも何なんですが「貧乏で馬鹿で変わり者」のオヤジです。この歳になりますと、もう変わりようがありません。お付き合いの程宜しくお願い致します。

暗難路愚山人 太田 秀幸

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