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鳳凰三山
荻原 健一

山行日 1999年11月13日~14日
メンバー (L)荻原、小幡、田口、野口

 11月12日pm11時30分集合。11時50分発の急行アルプスで1時30分に甲府に着いて仮眠。翌朝6時20分発バスに乗り7時20分に芦安着。ここから夜叉神峠入口まではこの時期バスがないので芦安観光タクシーを使って8時頃夜叉神峠入口に着く。
 とってものどかな秋晴れの日で、バス停付近には夜叉神峠迄のハイキングに来たおじちゃん、おばちゃんであふれかえっている。落ち葉を踏みしめ分程ゆるやかに九十九に登ると夜叉神峠に到着。西方に雪をかぶった白峰三山がそびえ圧巻である。ここより稜線伝いに北上する。樹林帯の中、だるい登りが続くが、マラソンランナーの田口さんがやたらに元気だ。苺平への登りの手前、独票2309mで大休止する。相変わらず目の前に白峰三山が聳える中、風もなく暖かいので昼寝をする。さんざん休んでそろそろ出ようかという時に、田口さんが地図を広げ出しなかなか出ようとしない。別に時間もあるのでどうでもいいのだけど、小幡さんがすかさず説教じじいになっていた。どうも小幡さんは田口さんに説教するのが嬉しいようだ。出発してちょこっと登ると苺平に到着。ここから樹林帯を下ると本日のサイト地である南御室小屋に着く。まだ1時だ。テントを張ると何もすることがないので、2時過ぎからビールに手を着けてしまうのだった。なかなか宴会に参加しない田口さんはどうしたのかなと外を見ると、ひどい靴づれになっていて、その手当をしていた。山靴のかかとが固いようだ。明日大丈夫かなと心配になったが、飲んでいるうちに忘れてしまった。大分飲んで歌も歌った。野口さんがへろへろで転んでけがをしていた気がする。7時頃だったと思うが、みんな気持ちよくなって消灯となった。
 14日4時30分起床。6時出発。相変わらず天気は良く視界は抜群。7時頃薬師岳小屋に到着。小屋の洋式トイレでキジを打つ。気分よかった。程なく薬師岳到着。360度の大パノラマだ。北アまではっきり見える。観音岳も絶景でここで大休止する。携帯電話を持っていたのでかみさんに電話してみた。8時30分頃だったが、寝ていたようで機嫌が悪い。すっかり現実に戻ってしまった。ここから地蔵迄はアップダウンが結構あり時間がかかった。賽の河原でザックを置き一度登って見たかったオベリスクに挑戦する。見た感じとても登れそうにないので行けるところまでと思ったが、最後の部分はフィックスのロープがあり、ちょっと古かったがこれを使って簡単に一番上まで登る。本山行一番の感激だった。賽の河原に戻り鳳凰小屋を経てドンドコ沢沿いに下り、青木鉱泉で風呂に入ってタクシーで韮崎、電車で新宿に戻って解散した。
 メンバーと天気に恵まれ大変楽しい山行でした。

〈コースタイム〉
13日 夜叉神峠入口(8:00) → 夜叉神峠(8:50) → 杖立峠(10:30) → 苺平(12:30) → 南御室小屋(13:10)
14日 南御室小屋(6:10) → 薬師岳(7:30) → 観音岳(8:30) → 地蔵岳(10:00) → 鳳凰小屋(11:00) → 青木鉱泉(14:10)

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