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裏磐梯猫魔が岳山スキー
さとう あきら

山行日 2000年1月29日~30日
メンバー (L)佐藤明、菅原、福間、細川、荻原、高木(敦)、金子(操)

 磐梯山周辺は私にとっての未踏地帯。以前より行く機会を伺っていたが、雪質が良いとの情報を得て、山スキー例会を企画し行くこととした。メンバーは計7名。大勢の参加だとやる気が湧く。みんなありがとう。
 1月28日(金)西日暮里駅と拝島駅とで、それぞれ私と細川さんがメンバーをピックアップし、那須高原サービスエリアへ集合。ここには目隠し扉付きの宴会適地が確保してある。おでんで一杯後1時就寝。
 翌29日、サービスエリアの食堂でうどんを食べ6時すぎ出発。ちゃっかり者の高木さんは、給茶機のお茶でテルモスを満タンにしてきた。7時半、目的地の裏磐梯スキー場到着。直ぐに下山予定場所である猫魔スキー場に細川さんの車をデポしに行く。今回のような周回コースの場合、車が2台あると効率的で非常にありがたい。
 福間、荻原、金子さんはまずゲレンデで足慣らしの一本。金子さんの新調した軽量山スキーも良く調整されていて快調のようである。快晴の下、リフト最上部を出発9時半。先行者が居るのは楽チンだ。しかし銅沼(あかぬま)のところで、私の予定していた場所の約200メートル手前で右にトレースが曲がっている。こんな時ってリーダーだと心配なんだよね。知らぬ間に違うところに連れて行かれたりして。しかし急斜面のトラバース後予定ルートと合流し、ああよかった。
 間もなく急傾斜が始まる。山スキー初心者の金子さんは、シールの押さえがうまく出来ず後へズルズル。福間先生は足全体で踏みつけるようにと、高木先生はかかとに体重を乗せてと、そして私はそーっと歩けと指導。困るよね、みんなの言う事がばらばらだと。
中の湯への樹林帯の登り  約1名が悪戦苦闘しながらも、中の湯到着11時。桧原湖が足元に広がる。そして硫黄の匂い。露天風呂からは湯気が立っている。あいにく冬季休業中だが、秘湯の雰囲気抜群で改めて訪れたい。昼食後、磐梯ゴールドラインまではシールをつけたままの下りだ。先行トレースのない所を、ルートを探しながら行くのは楽しい。
 12時、ほぼ予定地点で道路を横切り、猫魔が岳への登りにかかる。そして稜線に出てからは、アルツ磐梯スキー場のへりを歩くことになる。あの人達のスキー、どうして後ろに下がらないんだろうねぇ、とボーダー達が話しているのが聞こえる。ちょっとだけいい気分。ラッセルを適宜交代しながら進むが、途中から福間さんが先頭を死守し、譲らない。はーはー言いながらも、結局頂上まで一人でがんばってしまった。腰が痛いなどと言っているくせに、まだまだ元気一杯です。
中の湯にて桧原湖をバックに  猫魔の頂上は大展望台だ。海のような猪苗代湖を始め、安達太良や吾妻、飯豊の山並みが取り囲む。無風快晴下の大休止後、2時半滑降開始。予定していた尾根はブッシュが密で、あまり楽しめなくごめんなさい。細川さんと高木さんは悪雪でもスーイスイ。へとへとだった金子さんも、スキー場に入るやいなや水を得た魚のような華麗な滑り。どうごまかして転ばないように滑るか、という技量と経験の差が山スキーでは大きく出ます。また行こうね。
猫魔が岳頂上直下の登り  その後出発点だった裏磐梯スキー場に戻り、脇の駐車場で幕営。すき焼きを食べながらの銘酒飲み比べ大会に。高木さん、福間さんを始め皆さん、またお願いね。翌朝は雪崩ビーコンの操作練習を少し行なった後、猫魔スキー場で滑り直し。急斜面の多いこのゲレンデでは、荻原さんは猛スピードスーパーターンを、テレマークを履いた菅原さんは華麗なアルペンターンをと、各自の持ち味を見せてくれました。その後磐梯熱海のユラックス温泉(400円)で汗を流し、午後4時半西日暮里駅解散。お世話さまでした。


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