トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ303号目次

平成12年度五月合宿 剱岳・八甲田山
その4 八甲田山、岩木山
さとう あきら

山行日 2000年4月29日~5月1日
メンバー (L)佐藤(明)、江村(し)、富岡

 4月28日(金)夜に東京を出発するものの、睡魔に耐え切れず12時すぎ東北道のパーキングに退避。さすがは連休前夜、道路の混雑もさるものながら、パーキングの混雑も半端ではない。とは言っても天幕を張っている人は我々のみで、宴会場所に困らないのはありがたい。
 翌29日、少し早めに起床し、わきの竹林へ。程よいタケノコがあるわあるわ。パーキング内に掘りに来る人はあまりいないと見うけられる。採りきれぬ程あるが、今後の旅程の長さを勘案し収穫は控えめに。その後岩手県内で観光と各種収穫を堪能する。
 5月1日未明、八甲田山周回道路到着。早速すいれん沼より高田大岳をめざすべく出発したところ、なんと登り口のトイレのわきに我が三峰、自称美女美女パーティーが天幕を張っているではないか。何でも連日スキー三昧なうえ、出会う男性パーティーに親切にされっぱなしとの事。女性パーティーは得だわねぇ、という話をしばし聞かされた後、5時半再出発。平坦地を1時間歩いた後コルに上がり、高田大岳の急斜面を上ること1時間半でやっと頂上へ。この時期、行列になるほど登山者が多いかと覚悟して出かけたものの、我々の独占状態。来た甲斐がありました。頂上で大展望をつまみにアルコールを補給し、谷地温泉への大滑降を開始。しかしながら、おいしかったのは雪質の良かった頂上直下のみ。テレマークすいすいだった明美さんも、間もなく悪雪に捕まり元気がなくなってしまう。しかし基部で再び三峰パーティとすれ違った後、雪も締り快適な樹林帯滑りを楽しんだ。このルートはザラメ雪になる5月下旬以降がお勧めのようですね。その後一人で八甲田ロープウエイ頂上駅より酸が湯まで滑り、雨の中、温泉泊とする。
 同じく春スキーで有名な岩木山は、八甲田山から車で2時間弱な距離にある。翌朝一番で出かけるものの、濃霧のため滑降は無理と判断し、とりあえず弘前城にお花見に。ちょうど満開になったばかりで、すばらしいの一言。城址公園全体が桜なのだ。一見の価値ありとの宣伝に思わずうなずいてしまった。
 昼食後岩木山上空に晴れ間が広がり、急きょ私一人でスカイライン終点から岳温泉ルートを滑らせてもらう。コースのわきの樹林帯は疎林なうえ雪が締りなかなか楽しい。しかし前日の酸が湯ルート同様、やはり管理されたスキーゲレンデだ。パトロールが滑降を許可し、見回る。要所要所にはコースの説明があり、困ったのは立ちション中の他人の目くらい。山岳会の合宿での目標ルートのひとつとして、わざわざ計画書にまで明記した事を恥じてしまうようなミーハーさだった。次回はもう少し遅い時期に、ゲレンデスキーとして来てみよう。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ303号目次