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甲武信ヶ岳集中
その1 集中総括
委員長 服部 寛之

 今年度の集中山行第一弾は6月3日(土)~4日(日)の両日、奥秩父の甲武信ヶ岳を舞台に行なわれた。この日取りは長い間隔でめぐる春の天気が不安定化してきて梅雨に入るかどうかの間際にあたり、委員会としては一か八か的な要素の強い決定であったが、初日一時的な天気の崩れがあったもののすぐにもち直し、全体的にはほど良い天候下での山行となった。ただこの冬の多雪の影響か、2200メートル付近からまだところどころに小さな残雪が認められ、沢の中ではかなり冷たい箇所もあったようだ。山頂から遠望した八ヶ岳や中央ア、北岳も上部はまだかなり白く、6月にしては異例な景色であった。参加は以下のように沢3本尾根2本の計5パーティー17名であった。行動日程としては(3)の鶏冠谷が4日のみで、他はすべて3日~4日の2日間である。

 (1)入川真ノ沢・・・(L)金子(隆)、小幡、小林(と)、野口、細川、山本(信)
 (2)東沢釜ノ沢・・・(L)鈴木(章)、飯塚、藤井、吉岡、田代
 (3)鶏冠谷右俣・・・(L)高木(敦)、小堀
 (4)千曲川源流遊歩道・・・(L)服部、井上(博)、四方田
 (5)十文字峠・・・山沢
 *緊急・下山連絡先・・・田原

 結果として4日13:00の集合時間に鶏冠谷の二人が間に合わず、時間切れで下山して行った沢の2パーティーと戸渡尾根の途中で出会い、一緒に下山となった。山沢さんは所用のため集中を待たず一足先に戸渡尾根を下山した。また集中場所を甲武信ヶ岳山頂としていたが、真ノ沢も釜ノ沢も甲武信小屋のところに詰め上げてくるルートであり、尾根パーティーも前夜から甲武信小屋で待機していたため、必然的に甲武信小屋に集中するかたちとなってしまった。この鶏冠谷の遡行時間の読みの甘さと集中箇所の選定が今回の計画策定に当たってのマヌケな点であった。写真は4日13時の解散を前に甲武信小屋のご主人に撮っていただいたものである。

  甲武信小屋 電話/FAX: 0494-55-0955
           幕場代一人 300円
           HP http://www.kumagaya.or.jp/~kobu/

集中山行写真

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