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奥多摩ユズリハ窪
さとう あきら

山行日 2000年5月13日
メンバー (L)佐藤明+子供2名、野口、小堀、菅原家族4名

 ユズリハ窪は武蔵五日市駅から車で15分ばかりの、最も初心者向けと言われている小沢です。新人対象の山行を、との委員長指示で企画したものの、参加の連絡をくれたのは山のベテランばかり。それではと私の二人の小学生も参加させ、一緒に面倒を見てもらうことにしました。
 5月13日(土)朝10時、五日市駅集合。駅で菅原さん家族の見送りを受け、早速出合いの盆堀川清水橋へ。ちょうど先行パーティが出発するところです。こちらも準備を整え11時に一旦出発するのですが、子供に履かせたわらじが直ぐに脱げてしまい、なかなか歩き出せません。小堀さんのアイデアで、一旦靴をはかせた上から大人用靴下を履かせたところ以後快調でした。良いアイデアで、子供の沢登りの足仕度はこれに限りますね。
 11時半、やっと遡行開始。野口さんにトップを、小堀さんに小六の子供を、そして私が小学三年生をアンザイレンし5分ほど行くと、約1時間前に出発した先程の若者フル装備パーティーがなぜか側壁を高捲き途中ではありませんか。こちらはそのまま野口さんの名リードのもと、水線沿いに難なく進み、お先にっ、と先行します。子供連れパーティーに抜かされ、さぞかしがっかりしたかも知れませんね。もっともこちらとしても連中が高捲きをしていた理由が不可解でしたが。
 この沢は途中3メートル位の滝が2つあるだけの特徴のない沢で、遡行対象は中程の二俣まで。小雨が降っていたためかボサ(草や小枝)が気になり、快適という印象はあまりありません。結局ガイドブック同様約1時間でスムーズに終了し、出発点に午後1時に戻りました。
 そしてそうめんの昼食後、菅原さん家族と共に本日第二の目的のタケノコ狩へ。楽しみにしていた菅原氏は不調のため、子供と一緒に駐車場に待機となりかわいそうです。一方奥さんのひろ子さんはやる気マンマンで、二人分がんばるゾとスコップまで持って行こうとする始末。あまり目立たぬいでたちを、とお願いし、のんべえハイカーグループ風の装いで出発しました。しかし国道から1分も登ると、早速程よいタケノコがあちこちに顔を出しており、どうも統率が乱れがちです。何とかはやる気を押さえ奥の竹林へ。間もなくひろ子さんの大型ザックは満タンとなり、予備のつもりで準備したスーパー袋も一杯に。重さにあえぎながら車に戻りました。
 本日3つ目のお楽しみはやはり焚き火宴会。再び盆堀川に戻り、ユズリハ窪の500m上流のナメイリ沢出合いへ。ここの川原は伏流なうえ広く平らで、間伐材も沢山切ってあります。雨降りに備え橋の下で焚き火をし、タケノコのホイル焼きを楽しみました。ちなみにこの場所は快適かつ安全で、三峰のお祭りには最適という諸氏のコメントでした。翌日はわさび狩の予定でしたが、私の都合で中止としてしまった事をお詫びします。

ユズリハ窪写真

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