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乗鞍岳・山スキー
野口 芳裕

山行日 2001年4月7日~8日
メンバー (L)野口

 去年の夏からろくな山行もせずに不健康な生活を続けたおかげで、すっかりせり上がってしまった腹を擦りながら、GW前の足慣らしにでも、と計画した山行であった。
 計画時は、前夜発、スキー場で1日スキーを楽しんだ後に、翌日ゆっくりと3000m峰の山スキーツアーをかましてやろうとの算段であった。山行も間近に迫り、スキー場の積雪状態を調べようとWEBを見たら、な、なんと、リフトは4月1日で終了と書いてあるではないか。積雪はイッパイあるのに、なんでー。大集会にて、
「リフトが動いてないので、下から歩きます」と募集をしたところ、案の定、皆の冷たい視線、そして失笑。こりゃいかんな、と思ったらやっぱり参加者ゼロ。しょぼくれていると、
「そんなハズ無いよ、今年は雪が多いからリフトの延長運転してるよ、きっと」などと元気付けてくれる人もいたりして、一縷の望みを託してスキー場にTELしたところ、
「そうです。リフトはもう動いてません、絶対動きません。キッパリ」と冷たく言われて、おしまい。
「くっそー、もう少し言い方もあるんじゃないの!」だから国設は嫌いなんだよね。
 ということで、一人でちんたら行くことになっちゃいました。
 7日早朝、愛車で出発。時頃乗鞍高原スキー場に到着。やっぱり、リフトは動いておらず、ゲレンデをシールを付けて、てれてれ登る。天気も良く、だれもいないだだっ広いスキー場を一人で歩くのもおつなもんですよ。とろとろ登ってバカバカしくなって来た頃、第2リフトの上に到着。レストハウスに立ち寄ってみると、軒下に雪が無い所が有り、昼過ぎで早いけど幕を張ってしまう。雪見酒を洒落込んでちびちびと酒を呑んでいたら、そのまま爆睡。(たぶん4時頃には寝ちまったみたい)
 気がつけば朝。7:30頃出発し、たらたら上がって行き、ゲレンデを抜けツアーコースを辿る。さらによろよろと、大雪渓の下の平原まであがる。風の為か、道路の一部が露出し、乾いたアスファルトが数メートル顔をだしていた。その上で、ブーツを脱ぎ大の字になって休憩をとる。ぽかぽかと暖かい日差し、そよ吹く風、なんとも気持ちが良い。そしてまたまた爆睡。目が覚めたら2時頃。うっ、こりゃいかん、と再び動きだし、肩の小屋まで。頂上まで行っても滑って降りてくるテクが無いので、そこから、豪快に立ち止まりながら午後の悪雪をよたよたと滑り降りたのでした。
 皆さん、リフトが終了した後のゲレンデも結構いいですよ。とにかく静かです。今回は、まあ、なんとも間抜けな山行(?)でしたが、たまにはいいでしょう。
 あー、よく寝た。よく寝た。おわり。


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