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雪洞訓練
金子 隆雄

山行日 2001年3月10日~11日
メンバー (L)金子+息子、佐藤明+息子2名、福間、小林(と)、紺野、(越前屋)

 毎年行われている雪洞訓練を昨年と同じ谷川岳の麓で行った。今回は子供も参加しての、訓練というよりも雪洞体験宴会ツアーといった感じであった。
 佐藤、福間、越前屋は金曜夜、一足先に出発し、寄居PAにて幕営後土曜の午前中はスキーを楽しみ、午後1時に指導センターにて落ち合うことにしていた。残る小林、紺野、金子は土曜の朝に東所沢駅に集合し出発した。若干の渋滞があったが10時半にはロープウェイ駅の駐車場に到着した。先発隊との待ち合わせ時刻まではかなり時間があったので事前に雪洞を掘れそうな場所を物色しておく。
 やがて先発隊が到着したので早速雪洞作りに取りかかる。最初に当たりをつけておいた場所は傾斜が緩いということでもっと急傾斜な場所を探す。少し登った所に良さそうな場所があったので掘ってみるが、思ったより積雪量が少なく、いくらも掘り進まないうちに土が出てきてしまった。少し離れた場所も掘ってみたが、そちらも同じような状態で×。このまま雪洞を掘れなかったら、テントも持って来ていないのでピンチだ。最悪は指導センター泊まりか。
 だが、諦めず少し下った吹き溜まりの斜面を掘ってみたら何とかなりそうなので本格的に雪洞作りに取りかかる。今回は9人が寝られる大型のものを構築するので入口を二つ作り、両方から掘り進める。雪は固く締まっていてスノーソーを使ってもなかなかはかどらない。
 途中、明さんはスキー場に残してきた息子を迎えに行くために抜ける。固い雪に苦労しながらも残ったメンバーで更に掘り続ける。子供たちの活躍もあり、どうにか暗くなる前に完成させることができた。片方の入口はブロックを積んで塞ぎ、出入口は一つとした。
 明さんも戻り、全員中に入り鍋を囲んでの楽しい食事&宴会となる。夕方より雪が降り出してくる。天井の処理に手を抜いたので端に座った人は雫が垂れて気の毒だった。
 翌日曜は雪崩ビーコンの操作練習を行う予定であったが、朝から吹雪で中止とし、温泉へ直行となった。ビーコンの練習はまたの機会があるでしょう。


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