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鷹ノ巣山集中山行
その2 水根沢谷
小堀 憲夫

山行日 2001年6月2日~3日
メンバー (L)小堀、野口、小幡、高橋(俊)

 水根沢は3度目だ。今年高校生になった娘(名前は沢子といいます)が幼稚園児だった頃、キャンプがてら釣りに来たことがあった。結局幼稚園児が釣り登るのは無理で、帰りに釣堀に寄って岩魚を釣らせた。
「お父さんキャンプって楽しいね。また連れてってね」
 と言っていたのに・・・、あのぽちゃぽちゃした可愛い女の子はどこへいったの? 今じゃ、
「オマエ、いくらなんでもそのスカート短過ぎるんじゃないかぁ」
 と言えば、
「何を基準にそんなこと言うの? 訳わかんない」と、こっちこそ訳が分からないことを言うニキビ面になりやがった。
 2度目は、数年前に日帰りで来て、半円ノ滝を上がったところで、飲みながら天ぷらをたらふく食って帰った。その時の印象は、
「な~んだ、あっけなかったなぁ」
 で、今回が3度目。鷹ノ巣山集中で、ルートはどこでも良かったのだが、岩トレの時、小幡氏と俊介くんと約束したので、水根沢を選んだ。最初のへつりで、
「あれれれっ、こんなに難しかったっけー」
 と思っている内にドボーン。元々ここは泳ぐ沢なんだから、あんなところへつる必要はないんだと、あとはどんどん泳いだ。前に来た時は身軽だったから、あのA0のへつりも問題無かったわけだ。と、独り合点。小幡氏も、
「え~、これが一級の沢かよー」
 と格闘している。沢のグレードと登攀グレードは別物だよ。
滑り台では、もうヤケだ!とばかり、ザックを置いて俊介くんとスー、ボッチャーン!
 それでも、誰もできなかった核心部の一手は、リーダーとしてちゃんとお手本見せたもんね~。
 最後の半円ノ滝も、思いっきり開いた足の付け根がつりそうになったが、意地でどうにかリードした。俊介くんも後に続く。寒くてブルブル震えながら下を見ると、おじさん2人が、
「おーい、ザイル~」
 はいはい、わかりましたよ。そうそう、おじさんは素直が一番。
 その後の林道歩きは長かったな~。体力の有る俊介くんと小幡氏はスタコラ行ったが、野口さんと小堀は杖をついてよれよれ。敗残兵のように避難小屋に辿り着いた。聞けば、最終到着者だった。情けなかぁ~。
 でも、その後の焚火宴会で頑張ったから、許してちょ。


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