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救助訓練(丹沢・大倉)
服部 寛之
開催日 2001年7月15日
場 所 丹沢大倉・県立秦野戸川公園
参加者 (L)服部、小幡、四方田、越前屋、紺野、山口、斉藤(誠)、天内
講 師 山本(信)

 今年も、昨年に引き続き、救急法(応急処置)の講習と救助訓練とを分離して別々の機会に行なうことにした。 救助訓練は、大倉のキャンプ場の少し上流側にある水無川の河原で行なう予定にしていたが、当日講師役の山本ゲンさんの発案で、新たに大倉に整備された県立秦野戸川公園(大倉バス停のあるところ)の芝生広場に場所を変更した。
 集合は、当日の朝渋沢駅に集合したのでは、遅れて来る者が必ずいて開始が遅くなってしまう懸念が多分にあったので、前日の夜9時に渋沢駅集合としたのだが、しかし渋沢駅に行ってみるともうその時点ですっかりしっかり出来上ってしまっている者が何名かいた。(その日、O・E・Yの3名は日帰りの沢から下りてきて、逸早くいろは食堂で始めてしまったのであった。Oey、読んで字のごとく「オエッィ」。いやはや。)酒臭ただよう越前屋車と正常な空気の服部車になんとか分乗して大倉に行き、ベロベロ星人を連れてなんとか滝沢園の対岸の河原に下りてテントを張り、なんとか宴会して、なんとか仮眠した。
 翌日は早朝から真夏の凶悪ギラギラ光線にあぶられて暑くて寝ていられないので6時に起き、どうなっているのか記憶の定かでないヒトビトもいたがとにかく撤収して7時頃戸川公園に移動する。この公園は水無川の両岸を整備してつくられており、上流側にはキャンプサイトもあるが、公園の橋(「風の吊り橋」というらしい)の下の左岸側に、橋が影を落として日陰になっている小さな芝生広場があったので、そこを占領する。(この日は休日だったためか、幼児に水遊びさせる家族連れで公園は終日賑わっていた。)
 ボーッとする中、朝食を摂取するなどしてある程度人間にもどったところで、まずは三角巾の扱いから始める。たたみ方、腕の吊り方、頭部や胸部・脛部の覆い方、捻挫時のしばり方などを練習。練習していると徐々に日陰が移動、それにあわせて我々も少しずつずれてゆくが、しかし遂には日陰が無くなり炎天下にムキダシにされてしまった。ジリジリとお肌を攻めるギラギラ光線にいたぶられながらも、次に芝生の上に養生シートを広げ、骨折時の副木の当て方、怪我人の移動法、一人で行なう担ぎ上げ、ザイルやザックを利用した負傷者の背負い方などを実際にやってみる。小休止ののちは担架の練習で、カッパやシート類を使った担架の作り方をやり、最後にザイルで担架を編んでおしまいにした。
 まだ1時過ぎであったが、ストロングなジリギラ光線の下、特に上方からの熱の遮蔽力に脆弱さを抱える隊員がおることもあり、隊としてのセルフレスキュー能力のついえぬうちにいろは食堂に急行し、干からびた細胞のひとつぶひとつぶに冷たいビールを行き渡らせて気勢ならぬ奇声を上げたのであった。ぷはーぁっ。きえーっ!
 いやはやどーも、お暑い中お疲れさんでした。

追記 久々に大倉に行ったが、以前救助訓練のときの宿として何度か利用させてもらった大倉バス停前の丹沢山荘はそば屋に変身していた。例の味のある三角屋根の建物は健在である。そしてその横には時間の登山者用駐車場(1日800円)ができていた。
 県立秦野戸川公園にも駐車場ができており、大倉バス停のすぐ山側(売店の裏)にゲートがある。普通車146台、大型車10台、二輪車8台を収容するが、次のように無料/有料の制限があり、週末登山者には利用しにくい。

  有料期間と利用時間
   1月5日~6月30日(土日祝)08:30~17:00
   7月1日~8月31日(毎 日)08:30~18:00
   9月1日~12月27日(土日祝)08:30~17:00
   因みに料金は、普通車の場合2時間まで300円、2時間を超えると500円。

 人気ある登山口に駐車場を整備しておきながらこうした時間規制をかけるとは、まったくイヤミったらしいではないか。
 尚、「風の吊り橋」(歩行者のみ)を渡った左岸側の道路沿い(即ち、滝沢園入口の手前)には30台くらい縦列で停めておける。


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