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周助山(チーズフォンデュの為の山行)
鈴木 章子

山行日 2001年12月8日 快晴
メンバー (L)鈴木(章)、小堀、土肥、伊藤(め)、他3名

 7~8年前から暖めていた山、近すぎて出かけるのがおっくうだった山にやっと出かけることが出来た。「チーズフォンデュ山行」という形で。
 以前から服部さんから「チーズフォンデュ」の希望があった。チーズの嫌いな服部さんがなぜかフォンデュだけは食べたがる不思議。フォンデュには魔法の力があるのだろか? 今回はそんな服部さんの希望に沿ってチーズ専門店にわざわざ行って、美味しい、美味しいフォンデュのためのチーズを買ってきたのに、服部さんと大食いの飯塚陽子ちゃんが、風邪のためお腹ピーピーで参加できないなんて本当に口惜しい。しかしながら、今回のチーズは本当に本当に美味しかった。お陰で山の印象が薄い。再度挑戦の気分にさせる。果たしてそれは何時のことか?
 西武線飯能駅9時集合。9時20分の名栗行きのバスに乗る。バスの中は高齢者でいっぱい。「おいおい大丈夫かい。」と言いたくなる人ばかり。でも、出かける気力があれば元気、ということにしておこう。満員のバスの中、私たちは「原市場中学校前」で下車。身支度を整え、同中学校の裏の神社の階段を上る。ここが取り付き点(少し分かりづらい)。踏跡は明瞭だが藪がかかって初めての人(3名)は大騒ぎしていた。藪が過ぎれば杉植林の尾根伝いに道は続くが、里山のため踏跡はいたるところにある。今回、伊藤さんの読図の勉強も考慮にいれて先頭を歩いてもらうが、彼女の元気に驚かされる。2番目を歩いている土肥さんと2人、後続のことなど無視してドンドン進む。後なんて頭の中には無いようだ。また、あの性格も羨ましい。途中2~3回間違いは有ったが何とか天神山あたり(立派な石の祠があり、きっとそうだろうということにした)に着いたが、何とも暗く殺風景。ここまで展望はまるきり無かったし、此処でもかって感じ。とてもチーズフォンデュをする気になれないので、少し下山した鉄塔の下で本日のメインイベント「チーズフォンデュ」を始める事にした。
 私のミスで、フランスパンがナント5本になってしまった。ほかに、餅、ブロッコリー、カリフラワー、ソーセージ等々、酒だって切れることは無い。黙っていれば何時間でも続く様子。日が傾き少し寒くなったので、やっと切り上げることが出来た。2時間くらい 文字に出来ない美味しさを味わった。酒はもちろん、餅、漬物等等これまた文字に出来なくて残念。次回のアキちゃんのフォンデュ山行に行けば納得。参加した者だけが分かる楽しみで~す。
 鉄塔から真っ直ぐ下ると林道が見えてきた。車道手前の小さな橋が苔で滑り、渡るのにてこずっていると4人家族が歩いてきた。ナント、菅原一家、相変わらず求君、萌チャンは元気だ。何でも彼等は周助山から下りて来たとか。ここで一行下山気分になるが、時刻は3時。暗くなるかもしれないが、やはり全行程消化することに決め再び山道に向かう。急登が30分くらい続いた。酒の入っている人は辛そうだ。その点私はルンルンルン。後半は踏跡もシッカリしていて「アッ」と言う間に周助山に着いてしまった。が、ここでもやはり展望は難しかった。その後また踏み跡、赤テープなどを辿って下山するが、仕事道、鉄塔のための道などあちこちに踏み跡があり、中々如何して目的地に下りるのは大変だった。それでも4:20にはバス停に着くことが出来、全員暗くならなくて良かったと安堵した。バスに乗る前に少しアルコールを補給。他に客は無く貸し切り状態の車内、全員飯能の駅までコックリコックリ。愉しい山だった。

追伸: 本当に、本当に、美味しいチーズフォンデュでした。

 今回の山行で少し考えさせられることがあった。会を見学に来たKさんが同行したが、今回は実働3時間半の山行。これから山を登りたい、以前から多少は登っていたとのことだが、Kさんはこれをハードだと言うのだ。今回多少藪のかかった道もあったが踏跡はしっかりしていたし、あとは低山特有の小さな上り下りの連続。山を登る限りこれは付き物だ。「ハイキングと登山」日本の山では内容に大差は無いと思うし、何時間が適正かは、慣れで変わってもくる。

〈コースタイム〉
飯能駅 = 原市場中学校前(10:00) → NHKテレビアンテナ → 天神山(12:00) → 高電線鉄塔下(12:30~14:20) → 車道、菅原一家に出会う(14:50) → 周助山(15:20) → バス停(16:20)


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