トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ309号目次

尾瀬・山スキー
野口 芳裕

山行日 2002年3月21日~24日
メンバー (L)野口、小堀、高橋(俊)

3月21日(晴)
 最初は参加しそうなメンバーが結構いて、これは車を2台出さないとまずいんでは、などとメールで空騒ぎしていたが、一人減り二人減りして結局三人になってしまう。やはり年度末に有給休暇を取るのはきついのだろうか。という私も直前まで行けるかどうか判らず皆に心配をかけてしまった。すまん、すまん。前夜水道橋のルーム会場前に集合して車で戸倉まで。なんだか判らないけど広い空き地があったので、例により少したしなんでから就寝。
 翌朝戸倉の林道始点のゲートで身支度を整えて出発(8:30)。今年は雪が少ないようで、除雪された道をスキー担いでかなり先まで歩かされる。途中、釣師一行に会い話を聞くと、この辺りは、釣は自粛するようにと看板が出ているが、禁漁区ではないから釣っているのだとのこと。うーん、自粛というのはなるべく釣らないでねっ、ということであって、禁漁でないから釣っていいって事じゃないよね。例えば、何も食べるものが無くて魚を取らないと餓死してしまうといったシビアな状況下以外では釣っちゃいかん、ということだと思うのだけど。ちょっと、モラルに問題あるんじゃなーい?
 除雪が切れたところからスキーを着ける。Kは、新調の山スキーセットでさっそうと出発。が、来ない。どうしちゃったのかとしばし待っていると、どうも、しょっちゅうビンディングが外れるらしい。外れないようにビンディングをガチガチに締めて力ずくで靴に止めたのが逆効果だったようだ。その後は快調に進み津奈木橋着。(11:20)
 津奈木沢の左岸を送電線に沿って進み、傾斜が増したところで道路に這い上り、道路沿いに鳩待峠を目指す。この辺からNはちょいとお疲れモードになって来るがなんとか鳩待峠に辿り着く。(13:20)
 シールを外して尾瀬ヶ原に向かってゴー。Tは華麗にどんどん行っちゃうけど、K・T共、木の多い所は大っ嫌いなのよね。山ノ鼻手前の樹林帯に幕を張る。(14:30)
 夜は、酒飲んで花札して寝る。

3月22日(曇後雪)
 天気は下り坂のようだが、視界が効くので至仏山ピストンに出発する。(7:45)
 小尾根を廻り込み、樹林の中に何本もあるトレースに沿って登る。樹林帯が切れると大雪面に飛び出る。遠く、遙か彼方に薄ぼんやりと平ヶ岳が見える。う、うっそー。こんなに遠いのかぁぁぁ。コリャア明日はむごいぞ。まずい、まじで届きそうも無い。などと考えながらひたすら斜面を登る。上部は少し急で雪面もガリガリなので登りにくい。それでも、Tは軽やかに、Kはクロカンで鍛えたテクニックでガシガシと登っていく。Nも長年山で鍛えたテクニック、ツボ足で勝負する。途中からガスり出したが至仏山頂に着いた時は、すっかり濃いガスの中だった。(11:20)
至仏山への途中、燧ヶ岳をバックに快登するN  小憩後、出発しようとするが先が全くが見えず、しばしガスが切れるのを待つ。が、回復しそうもないのでそろそろと下りだす。少しでもガスが切れると滑り、また立ち止まってガスの切れるのを待ったりを繰り返しながら降る。それでも、ガスが切れると思わず歓声を上げて滑りたくなるような大斜面だ。Tは、シュパシュパッと行ってしまう。おーい、待ッチくれーとK・Nが遙かに長い距離を滑って追いかける。樹林帯に滑り着く頃には雪が降り始めていた。幕場着(13:50)
 夜は、酒飲んで花札して寝る。

3月23日(雪)
 朝起きると雪が降り続いている。即、平ヶ岳ピストンは中止、停滞とする。内心ほっとしたのは私だけであったのだろうか?  暇なので、尾瀬ヶ原を散策に行ったりして楽しく遊ぶ。どの位楽しかったかというと、文字に出来ない位なのだ。ハッハッハ。
 夜は、酒飲んで花札して寝る。

3月24日(晴)
 1日半降り続いた雪ですっかり真冬の景色になっている。30-40センチは積もったであろうか。鳩待峠からの降りは、新雪の中の滑りで気持ちが良かった。
 あまり動かなかった4日間だったが、何故かメチャ楽しかった。

一応、登頂証拠ドピーカンの中、峠からの降り


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ309号目次