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雪訓・ビーコン講習会 谷川・芝倉沢
紺野 康則

山行日 2002年4月20日~21日
メンバー (L)紺野、金子、服部、小幡、越前屋、土肥、天内、(天城)

 朝7時東所沢に集合し関越道を北上。初めマチガ沢出合の下の駐車場に車を止め、湯檜曽川沿いの道を経て芝倉沢に向かう予定であったが、雪道で車が入れないため、指導センター前に車を止めて夏道を行こうということに決定。一ノ倉沢出合までの道は、除雪もしてあるせいか、まったく雪はない。途中マチガ沢では、2~3パーティーが雪上訓練しているのが見えた。ここは入山禁止なのにと思いながらも近くて良いねと、ちょっぴりうらやましい。一ノ倉沢出合からは雪道となり、やっとのこと芝倉沢出合に着いた。出合の岩塊の下の雪面を切り開いてテントを張って、出合から少し登った左側の急な雪面で、歩行訓練・滑落停止の練習をした。雪がくさっていてピックの効きも悪いので、中々ピタッとは止まれない。何度かやるうちに皆、雪面に慣れてきている。天内さんは、身も軽く、くるくる回転しながら滑落停止を繰り返している。それからスノーバーなどで、アンカーを取りザイルで確保の練習をした。スタンディングアックスビレーはピッケルを雪面に打ち込み、その支点で肩がらみをするわけだが、ポイントは、滑落者の衝撃を、少しザイルを流しながら止める、つまり受けた時のショックを和らげながら止めることがキーポイントである。その他一通り基本的な雪上技術の練習をした。練習をしている間、芝倉沢を通って行く2~3パーティのボーダーとか、スキーヤーに会った。午後3時過ぎ、少し寒くなってきたので、テントに帰り、待ちきれないように酒を飲みだす。夜半、芝倉の夜空に、小幡さんの雄叫びがあがったのは言うまでもない。

 翌日は服部さんの指導の下、ビーコンの練習をする。埋まった人が2名の場合、シグナルがあっちこっちから入ってくるので探すのが難しい。ビーコンの使い方のコツなどあるので日頃から練習しているとよい。昼前から少し雨模様なので早めに終了とした。

 芝倉沢は、トレーニング場としてアプローチが長い。もっと近くてよい場所を時期も含めて検討すべきでしょう。さらにビーコンを持って山に行くのであれば、もっとその実践的な使い方において、研究しなければならないと感じました。


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