トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ310号目次

集中山行 奥多摩・川乗山
その4 丹波川本流
野口 芳裕

山行日 2002年7月20日
メンバー (L)野口(芳)、高木(敦)、高橋(俊)

 この夏の北又谷に行けるの行けないのと延々とメールのやり取りをしている内に、少し泳ぎのトレーニングをしておこうということになって急遽計画した。メンバーは、「泳ぎならまかしてチョ」の元水泳部俊介、「わたしゃ泳ぎはダメだかんね」の高木さん、「金ヅチじゃないけど、木ヅチだよーん(沈まないけど、自力じゃ進まん)」の小生であります。

 八王子駅南口で高木さんをピックアップして奥多摩駅に向かう(00:30)。奥多摩駅に2時頃着き、仕事と合コンで遅れると言う俊介をしばし待つ。意外と早く、俊介到着。合コンでは「どうも初めまして、ではさようなら」だったとのこと。おいおい、本当かぁー?
 もえぎの湯駐車場のベンチで一飲みして仮眠後、奥多摩駅で金子会長からザイルを受け取り(7:46)丹波川に向かう。
 三条新橋の駐車スペースで身支度を整え入渓(9:00)。
 台風7号が通過して数日経っているがかなりの水量だ。入渓後しばらく河原歩きとの事だが、水流が川幅いっぱいだ。ゴルジュ帯に入り早速泳ぎの連続になる。ルート図では、幾つかの釜と小滝が書いてあるのだが、増水しているためか境がはっきりせず、1本の流れと化している。先頭の俊介は結構大変だけど、後続はザイルで引っ張ってもらうので楽ちん楽ちん。ルート図の3つめの釜を持つ3mの小滝は、釜の手前の右岸をへつり一段上に立つ。そこから、えいやっと釜に飛び込む俊介。うーん、男の子。右岸沿いに泳ぎ小滝の左壁に取り付こうと暫し粘るが断念。そこで、滝の落ち込みまで泳ぎ、白く泡立つ水流に流されながら右壁に取り付きここを突破する。
 手取淵は、白く泡立つ激流になっており、左岸をへつって突破する。水中にスタンスを求めると水流で足元がさらわれそう。途中に残置シュリンゲが2本あり助かる。
 丸山入道淵はガイドでは泳いで突破するとのことで、ガンバッテ何度もトライするが、今日の水流では流れに逆らって泳いでも全く先に進まない。それではと、へつってみるも真ん中辺りから先は何の手がかりも無くて進めない。あきらめて俊介に右岸を高巻いてもらう。後続の二人はザイル引っ張ってもらい淵を抜けるが、淵からあがるところは水流激しく立つのがやっとで苦労する。
 一ノ瀬川出合を過ぎると川幅いっぱいの銚子滝が現れる。銚子滝をぬめる左壁から越え遡行終了。おいらん淵手前の踏み跡を辿り青梅街道へ出る(14:30)。
 少憩後、カンカン照りの青梅街道をとぼとぼと歩いて三条橋に戻る(15:30)。車には戻ったものの、これから奥多摩駅まで戻り買い出し後、川乗山の宴会場、もとい集合場所までくそ暑い中を登る気にどうしてもなれない。ぐずぐずしてると誰からともなく「最初から行くつもり無かったんじゃないの?」とありがたいお言葉。これ幸いと、そのまま帰ることとした。他パーティーの皆さん、ゴメンナサイ。
 丹波川本流は、真夏の暑気払いには最高です。皆さん、お勧めですよー。目一杯泳げるし、いざとなったら直ぐ上を走っている青梅街道に逃げちゃえば良いんですから。
 それから、今回は50mのザイルを使用しましたが、これは不正解でした。ザイル出すだけで疲れます。本山行の直後に見っけたのですが、カヌー用のお助け紐がグッドです(北又谷では活躍しました)。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ310号目次