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俺 食神!
鉄人・天城 敞彦

 ここで紹介するカレーは、昨年5月の白馬の合宿と今年4月の小金沢連嶺に持っていったもので、それが新編集長の目に止まったらしい。私としてはレシピを紹介するよりも実際に食べていただいた方が嬉しいので、やんわりと断ろうとしたけれども、編集長の意思はかたかった。
 山の料理といえば、基本的には山で作るもので、これは家で仕込んで山では温めるだけなので、山の料理とはいえないのかもしれない。インドの巡礼の人たちはギーとスパイスとタマネギぐらいを持ち歩くだけで、器用に料理していた。こんなに下準備をしないで、スパイスとタマネギだけを持っていき、適当にあり合わせの具を入れてもいいのかもしれない。今度挑戦してみます。

カレー レシピ(6~8人分)
■材 料
(1) 鶏もも肉ぶつ切り(400~500g)
(2) タマネギ中4、5個
(3) ニンニク2、3かけ
(4) ショウガ少々
(5) ターメリック(10g)、クミンシード(10g)、コリアンダーシード(20g)、チリパウダー(唐辛子)(6g)
(6) ガラムマサラ(10g)、ほかに、クローブス、シナモン、セージ、ナツメグ、オールスパイス等を好みで適量
(7) ギー(椰子油。なければサラダオイルでも可)(大サジ3杯程度)
(8) 湯むきしたトマト(2、3個)(缶詰のものでも、トマトピューレでも可)
(9) 固形スープ(2個)
■調理法
☆下準備
1 (1)に塩、胡椒をまぶしてしばらく置く。
2 (2)(3)(4)をフードプロセッサーにかけてペースト状にする。フードプロセッサーがなければそれぞれみじん切りにするだけでもよい(10)。
3 (7)をフライパンで熱し、(10)をキツネ色になるまで炒める(約1時間)。
4 (5)(6)(8)を加えてさらに炒め(トマトの水分が飛べばよい)、塩、胡椒を加える(最後に味を調えるので多すぎない程度)。これがカレールーになるので荒熱をとってタッパーかビニール袋に入れておく(11)。
5 (11)に使ったフライパンを洗わずに油を少し入れて(1)を炒める。これもタッパーかビニール袋に入れておく。季節によっては冷凍しておく(12)。
☆テント場にて
大きなコッヘルに湯を沸かし、(11)(12)と固形スープを入れて10分程煮込み(煮込めば煮込むほどおいしくなる)、塩、胡椒で味を調えて出来上がり。
注1 (5)(6)はそれぞれそろえてもよいが、セットになったものも売っている(私は「第三世界ショップ」が扱っている「アショカ」の「インドカレー手作リセット」をベースに使っている)。
注2 カレーの辛みは基本的には唐辛子なので、辛さの調節は唐辛子の加減で行う。辛いのが好きな人は唐辛子を(2)(3)(4)と一緒にフードプロセッサーにかけてもよい。
み ん な の 感 想
☆☆ 小金沢連嶺・湯ノ沢峠にて ☆☆
(ふ) わたし、4回もお変わりしちゃった!
翌朝、コッヘル洗いを兼ねてスープにしたのもグーだったわ。
(ど) 辛い~。でも、香りは絶品!
それにしても、(ふ)リーダーの胃はどうなっているの~?
(う) 辛かった・・・。まじめに胃が心配でした。
でも食べているうちにじんわりしんみりおいしい・・・と思って、結局全部食べちゃった。
もっと食べたかった。朝胃袋は快調でした。どーして?
(こ) うまいっ!うまいっ!
(い) チョコレートといっしょにカレー食べたのって初めて!
(あ) いっしょに食べたフランスパンもよく合いましたね。

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