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会務方針 「心を込めて山登り」
小堀 憲夫

 委員長就任にあたり、私の山登り、また三峰山岳会に対する考えをまとめてみました。
山を登ることは、皆さんにとっても私にとってもとても大切な営みです。仕事も生活の糧を得る目的の他に、自己実現つまり自分の可能性を探る過程として大切ですし、家庭は人が一人では生きていけないことを知るために大切な場所です。そして、山は人間が自然に生かされていることを自覚するための大切な場所です。自然はきびしいですから、心と体の準備をして、一緒に遊んでもらうことを感謝して山に入ります。さらに、山での生活もまた、人に生かされていることを知るために大切な場所で、私にとって三峰山岳会は、その意味で大切な仲間なのです。
 このオジサンに、なんで委員長の大任が回ってくるのかよく分かりません。ただ、オジサンであるだけに、時間の大切さが若い人よりは分かっています。残り時間が少ないので、自分で納得できないことに時間を使う余裕がないからです。だから何をやるにしても「心を込めて」やらないといけないなぁ、と思っているわけです。勿論、何時もそんなことを意識して生きているわけではありませんが、最近、そういうことを思う時間が多くなったのは確かです。年を取ったということなのでしょう。
 ですから、今回委員長をお引き受けした限りは、「心を込めて会務に勤め」させていただきます。そして、三峰の仲間と今まで以上に「心を込めて山登り」させていただきます。
 以上のコンセプトの下、平成15年度の会務方針を以下にまとめました。
平成15年度会務方針
1. 例会山行を充実させる(オールラウンドな山行形態を盛り込む)
2. 会の技術レベルを上げる(個々人の山行技術力、会全体の組織力を高める)
3. 新入会員を獲得・育成する(元気な会員の獲得を目指す)

 三峰山岳会のモットーは、「オールラウンドな山行を仲良く楽しむ」ことであると諸先輩方から伺っています。新人も楽しめるハイキングから、ベテランが目指すハードな雪稜登攀まで色々な例会を組めたら良いな、と考えています。ただ、楽しいだけの山行に終わらせずに、参加者が何か学ぶところがあった、感激した! と思える山行にしたいものです。そのためには、技術の勉強に努めなくてはいけませんし、ワンパターンを避け、テーマを持ち、頭を使ったチャレンジングな企画を考えなくてはいけません。会としての組織的救助体制の強化も必要です。そして、会が育つ為には「元気」が何よりも必要です。あえて若い会員と言わなかったのは、元気は若者だけの特権ではないからです。そうした元気な新入会員を大切にしたいですね。
 以上、今年度の会務方針を述べさせていただきました。ご理解、ご協力の程、よろしくお願いします。

桜の中で大集会

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