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一ノ瀬川本流
中沢 佳子

山行日 2003年8月3日
メンバー (L)高橋(俊)、橋岡、中沢

 長かった梅雨もようやく明け、ようやく真夏日がやってきた。梅雨明け初日に、一ノ瀬本流!! これはもう、日ごろの行いの賜物でしょう。誰の? ってそりゃあリーダーの。(ヨイショ)
 久々の沢登りだ。メットは持った。ハーネスも、シュリンゲも、行動食も・・・、オッケーだ。・・・ん? 何か足りない気がする。
 あああああ、沢靴が、ない!なんでだろう?
 仕方がないので、家まで取りに帰りました。で、集合時刻に1時間遅れ。申し訳ございませんでした。「お詫びに記録は書かせて頂きます。」って、確かに言いました。が、今はなんと11月。ふう。

 気を取り直して、入渓。イケてる男の子2人は、鮎タイツで全身防寒体制。か弱い女の子1名はクロロファイバー+ブラックジャージー。多数決でも結果的にも、鮎タイツの勝ち、です。
 入渓から、15分ほどは、たいした水量でもない。が、第一の淵から、いきなり「泳ぐしかない。」足など立たない。底も見えない。リーダーが危なげなく泳ぎきり、カヌーロープを投げてもらう。残り2人は、それにすがって、なんとか突破。
 その後の、淵も、ゴルジュも、釜も何もかも全て「泳ぐしかない。」リーダーが突破し、ロープを投げてもらい、縋る。水流も強く、引っ張られつつ、泳ぎつつ、水を飲みつつ突破。泳いで、泳いで、泳いで・・・。いつしか、真夏日にも関わらず唇は紫になり、全身震えが止まらない状態に。鮎タイツ、必須。
 途中の、日向ぼっこのかわらで、長めの休憩を取ったあとも、リーダーに泳いでもらい、突破。途中、地元の人が張ってくれたらしい荷造り用のビニールひもに、随分と助けられた。上流からゴムボートで下る予定らしく、淵という淵に、紐が張られていた。
 3時間ほどで、大常木との分岐にたどり着く。その後は、一気に水量が減り、泳ぎもなくなり快適な遡行となった。一ノ瀬林道へ上る踏みあとを探しつつ行くと、テープがあり、左上方向に林道のガードレールらしきものが、かすかに見えた。ガレた踏み跡らしきものをたどり、林道へ。
 おいらん淵あたりに止めた車までの林道歩きが終わるころには、泳ぎの辛さも忘れ、「1年に1回は来たいよね!」なんて、盛り上がっておりました。
 真夏の、下界が37度くらいある日に、ゼヒ。鮎タイツと沢靴は忘れ・・・ないか、普通。


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