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集中山行・甲武信ヶ岳 その一 総括
小堀 憲夫

 数年前にも甲武信を集中に使ったことがあった。今回、募集時には縦走予定が2組あったのだが、メンバーの都合で1組は成立せず、参加は縦走単独1人、あとの4組はすべて沢登り組となった。前日までの大雨で、実施を少し迷ったが、行動中はどうにか天気が持ちそうなので決行することにした。実際、現地に入る前に、途中の路の崖崩れで予定のルートに入れなかったパーティー、増水による徒渉で流されそうになったパーティーなど、雨の影響は大きかった。しかし、どうにか予定の甲武信小屋前に全員集中でき、しばしの間、エールの交換を楽しんだのだった。集中の面白さはここにある。各自が好きなルートを採り、計画を立て、決まった時間に集まる。ただこれだけのことだが、そこには自分なりの山の楽しみ方、力量の見極め、計画性、などが試され、集中することで、会に所属し活動することの意味と喜びを再確認する。山でだれかが待っていてくれているという状況は、何かとても嬉しいものだ。できれば、集中した後、もう1泊する形式の方が、上記の喜びは大きいのだが、今回は集中後小屋のベンチをお借りして、小パーティーを楽しんだ後、下山することになった。各パーティーの状況は以下を参照されたい。

山行日: 2003年7月26日~27日
集中日時: 7月27日 10:00 甲武信小屋前
(1)釜ノ沢: (L)高橋(俊)、小堀、成田
(2)鶏冠谷左俣: (L)藤井、土肥
(3)入川・大荒川谷: (L)金子、天城、菅谷
(4)大洞川・井戸沢: (L)荻原、越前屋
(5)鶏冠山: 野田

甲武信小屋前にて

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