西暦2003年、三峰山岳会が記念すべき70周年を迎えました。私が60周年記念号に寄稿してから早10年。
　ただただ山に登ることが好きで、何よりも楽しくてしようがないといった時期を越え、自分なりに登り続けてきた今、この三峰山岳会の歴史に、少しは足跡を残せてきてるのかなと思っています。また、会の名簿を見ると、私も大分古い会員となりましたが、まだまだお局としても成長させていただくつもりですので、皆様、今後ともよろしくお願いします!!
　こんな私が、記念すべき今年、「70周年記念山行」に2回も参加することができました。
　第1回目の5月の北海道・知床岳。
　羅臼にて初めて目にする流氷に迎えられ、登山開始後、あまりにも大きかったヒグマの足跡に遭遇、その後何度もヒグマの気配に怯えながらも、エゾハイマツの藪をこぎ、知床岳のピークに立ったこと。そこから見た、北の大地に聳える山々、知床岬、オホーツク海、そして国後島等の景色を眺め、「これで北海道の山にはまった!」と、思ってしまったのです。
　その思いが通じたのか、第2回目の8月の北海道・クワウンナイ川にも参加することができました。クワウンナイ川の美しすぎるナメに感動し、大雪山の縦走では北海道の自然にまるごととっぷりつかることができました。
　このように今年は私にとって未知の分野であった北海道の山に2回も行くことができ、またまた新しい世界を広げることができました。やっぱり三峰山岳会様々であり、会で活動している皆さんのお陰だと思っています。今後も、一緒に登る仲間達と、お互いの世界が広がっていける様に、私もいろいろな形で登り続けて行きたいと思っています。