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ずうっと三峰
水田 洋

 三峰山岳会創立70周年おめでとうございます。
 私が三峰の門をたたいたのは、60周年の年度末である平成6年の2月でした。それからもう、10年経ったと思うと感慨深いものがあります。
 入会当時は会に溶け込めるか不安でしたが、私には三峰の水(酒?)が合ったようで、そんな不安は直ぐに消えました。入会して間もないのに、その年の5月合宿(平ヶ岳~至仏山の縦走)に参加できたのは本当に嬉しかったです。その頃は仕事も非常に忙しかったのですが、その反動で山への想いが強くなり、精力的に山行をこなしていました。
 平成8年からは、どういうめぐり合わせか私が委員長を務めさせていただきました。1年目は、無我夢中でしたが、会の活動も盛り上がり充実感がありました。2年目の後半ぐらいからでしょうか、なんとなく会の活動が沈滞してきました。何とかこの状況を打開しようと自分なりに頑張ったつもりでしたが、何をやっても駄目でした。自分で何とかしようと力が入りすぎ、からまわりに終わっていたのです。
 三峰も自分も煮詰まったまま、逃げ出すようにして、平成11年の春に転勤で実家(石川県小松市)に戻り、今に至っています。個人的な事情でこっちに来てからは、山登りからは離れていますが、家の近くから雄大な白山連峰の姿を見るたび、三峰のこと山のことを思い出しています。
 平成15年4月の大集会、なんと4年ぶりに三峰に顔を出しました。そのとき、皆さんから暖かい言葉をかけていただき、本当に感謝感激でした。今後、東京に戻る日が来るかは分かりませんが、「三峰の一員でありたい」という気持ちは、「いつまでも、どこにいても」かわることはないと思います。


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