トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ314号目次

想いでの山
広瀬 昭男

 70周年おめでとうございます。入会してから周年記念は、3度目になります。
 想い起こすこと20年前、今よりも体力・気力があった頃、50周年記念山行で韓国の秀峰「雪岳山」へ登りました。当時は、ソウルオリンピック前でソウルの街中は工事だらけの印象でした。
 雪岳山までは、ソウルより将師台に行き民宿に1泊し、翌日登山口五色里に向かった。民宿は、オンドルになっており、朝、床がポカポカして気持ちが良かった。洗面は近くの川で済ますと言うのどかな所だった。(朝寝坊をした者がいました・・・家内です)
 乙支山友会の方達と合同山行で、何かと気を使って頂き、楽しく登れた。しかし前日良く眠れなかった為(床が固く、敷き布団も無かったのです)、寝不足ですぐバテてしまい、先が思いやられたものの体調も少しずつ良くなる。雪岳山(大青峰)山頂は、ガスの中で周囲の景色は何も望めなかったけれど、日本の昇仙峡のような所が多く、紅葉の季節にもう一度訪れたいと思いつつ、歩みを進め飛仙台山荘着。
 翌日は、馬登嶺に登るがまたガスの中。8時間の行動で百潭山荘着。近くの川原で水浴したりしてくつろぎ、夕べは乙支山友会主催の歓迎会である。
 ここは、海が近い為、乙支山友会の方々が逆コースを登り海の幸を運び上げて、夕食に刺身を頂くことが出来た。韓国のビールやマッカリを痛飲して楽しい一夜を過ごしたのだった。
 帰路、尺山温泉に立ち寄りそれまでの汗を流しソウルへと戻ってきた。この頃、一人重症者を含め数名がお腹の具合が悪くなり、トイレの往復となっていた。
 帰国前日は、国会議事堂等を見学。一般の人の入れない議員休憩室や中央ホールへ案内して頂いた。昼食は、焼肉組とおかゆ組とに分かれて食べに行った。なぜならば、前日からのお腹の具合と相談してのことだった。
 尚、詳しい山行記録は、50周年記念誌に掲載されていますのでご覧ください。

 縁あって当時紅一点(?)だった人と今は一緒になった。
 70周年記念山行として北海道山行が計画されていたが、夏休みに別行動で北海道へ行った。マイカードライブで、苫小牧から札幌そして西海岸をひたすら北上して稚内へ、さらに南下してサロマ湖へ、層雲峡から旭川へ、小樽、苫小牧からまたフェリーで大洗へと戻ってきた。
 層雲峡で登山を予定していたが、時間の都合で登れなかったのが残念だった。富良野では、家内が独身の頃一週間かけて縦走した十勝岳から旭岳までが望め、非常に懐かしがっていた。その頃は、まだ体力があった様だ。

 思い出ばかりにとらわれず、酒びたりの生活を戒め、又、山に登ろうと思う今日この頃である。
 80周年に向け心機一転安全登山で楽しみましょう。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ314号目次