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発刊にあたって
会長 金子 隆雄

 我らが愛する三峰山岳会が創立70周年を迎えました。伝統や長い歴史というものにあまり価値を感じない私でもここは素直に敬意を表したいと思います。
 70周年を記念してこの特別号を発行するにあたり編集を担当された方々は大変ご苦労様でした。また原稿をお寄せくださった会員・会友の皆様、ありがとうございました。きっと素晴らしい岩つばめになることと確信しております。
 この10年を振り返ってみますと、やはり順風満帆という訳にはいかず山あり谷ありといったところでしょう。低迷期にはルームに行っても4~5人しか集まらないということも何度かあり、会を運営する立場の人達は頭を痛めていたようです。そのような状況が好転していったのは、ルームの会場を今の水道橋の駅に近い所へ移したことと、ほぼ時を同じくして委員長に就任した服部氏の功績が大きかったものと思われます。
 私には密かに楽しみにしていることがあります。それは、後30年生き長らえてきっと盛大に行われるであろう100周年の場に立ち会うことです。それまでは衰えた体力にムチ打って、しかし無理をせずに細々とでいいので仲間と共にこの遊びを続けていきたいものです。
 私事ですが、実はこの原稿を病院のベッドの上で書いております。八ヶ岳の阿弥陀岳中央稜を登った帰りの2月1日に広河原沢にて滑落し、右足首を粉砕骨折してしまい入院中の身です。この特別号が発行される頃もまだ山には復帰できていないと思われます。
 常々皆さんに遭難や事故がおきないよう細心の注意をはらって山行に臨むよう言っていた私がこのていたらくで、誠に面目ない次第です。
 山は楽しいものです。ですが常に危険と隣り合わせであることを忘れずに山を楽しみましょう。


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