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小雲取谷
成田 義正

山行日 2004年5月15日
メンバー (L)小堀、橋岡、柴田、成田

 今回の例会は高橋氏がリーダーの予定であったが都合により行けなくなり、小堀氏が代役を務める。土日の予定が日帰りに変わり自分にとっては都合の良い日程となる。

 前夜に新宿を発ち日原街道に入ると道路工事で通行止めの為、「もえぎの湯」駐車場にテントを張り1時間程小宴会をする。柴田さんが沢山のツマミを持参していて更におでんまで食べる。5時起床。いつも時間通り起きないのが通例なのに今回は一発の号令で起床。快晴で対岸の鋸尾根が光って眩しい。直ぐテントを撤収して出発する。大ダワ林道入口に駐車し沢支度を整えて山道を下降する。長沢谷を渡ってから(ここは良いテン場)急登して二軒小屋尾根の末端部を乗り越すと、大雲取谷の流れが下に見えてくる。下りる踏み跡があるが更に先に進むと尾根に向かいそうなのでグズグズの急斜面を下り沢に入る。水量は膝下程度でまだこの時期、腰まで浸かりたくない。連続する小滝を越え、釜、淵はへつりながら遡行。釜が深そうなところをへつる時、足掛りが浅く柴田さんが足を滑らし落ちる。胸程度の深さ。残置シュリンゲがあったが気付かなかったようだ。後で検査したら肋骨にひびが入っていたそうで岩にぶつけたのだろうか。
 苔、倒木が多いが歩きやすいし稜線が上に見えて明るい。二股に分かれる所は水量の多い右股に入る。
 そのうちどうもガイドの記述と違ってきているのでどの辺を歩いているか見当がつかなくなってくる。次の二股の分岐は地形図、磁石で確認し左股が小雲取谷出合であろうという事で入るが、ガイドにある小滝帯・倒木の連続とは異なり平凡な沢をバシャバシャこぎながら歩く。40分程行くと沢が狭まり、小滝が連続する。歩きに飽きてきているので直登。この先次々と長めの滝が連続するが比較的簡単に登れる。
 殆ど水流が無くなってきて源頭部が近い事を知る。また水流が復活するが倒木が多く歩きづらい。ガレ場は下手をすると石崩れを起こしそうだが、現在地が確信出来ないので逃げずに詰めると水道管が現れる。これを越えると踏み跡に出て、上を登山者が歩いており雲取山荘への巻き道であった。12時10分着。以外とあっけなく終り拍子抜け。

 沢支度を解き富田新道に出て?、楢の新緑を見ながら下る。唐松谷林道と合流し日原川の吊橋を渡る時、ここから入渓すればもう少し長く楽しめたかな、しかし水量が多いなと思いながら林道の急斜面を登り帰途につく。

〈コースタイム〉
大ダワ林道入口(6:45) → 入渓(7:15) → 小雲取谷出合(10:00) → 左股(10:40) → 山荘巻道(12:10~12:30) → 石尾根(12:50) → 大ダワ林道(14:50)


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