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城ヶ尾山~菰釣山
深谷 千明

山行日 2004年4月24日~25日
メンバー (L)小堀、西尾、川崎、深谷、(24日夜~)原口

 入会後、初の例会山行参加となった24日朝は心地よい春の陽気。10:30道の駅「どうし」を出発。鳥ノ胸山、浦安峠を経て14:40頃に城ヶ尾峠を通過。
 この辺から天気予報通り空模様が怪しくなる。暫く行くとポツポツ雨かと思いきや、あられが降ってきた。小さくて丸くて、なんて可愛らしいんでしょう。と、あられに感激していたのもつかの間、ピカッ! ゴロゴロ~!
「うそでしょ~!!」何が怖いって、雷ほど怖いものはない! そう、私は雷が大の苦手! あられもバラバラ大量に降ってくると可愛くもなんともない。雷の音も次第に大きくなってきている。そこへきて小堀さんが真顔で「雷が近いから避難小屋まで急いで!」の一言。恐怖は倍増!背中の荷物は2週間後の甲斐駒ヶ岳に備えて重くしてあるし、足だってヨレヨレなのに、もうこれ以上急げないよぉ~と半べそ状態の私。その時ベカッ!と稲光のすぐ後「バリバリバリ~!!」と一段と大きな雷が。ザザッ~! ちびまるこちゃんじゃないけど、私の顔に5本の縦線が入った。そして、走る走る!! ザックの重さもストックをつくのも忘れて、ひたすら避難小屋目指して走る私! えっ?私まだこんな余力が残ってたっけ? 心臓バクバク足ヨレヨレ、命からがらって感じでついた避難小屋ではしばし放心状態。
 雨具を脱ぐと私の体は蒸かしたての豚まんのように全身から湯気ポッポ。超恐ろしかった。
 という訳で避難小屋までの風景は雷の恐怖で全て記憶が飛んでしまった。m(_"_)mペコリ
 小屋には先客が10名程。他の山岳会の団体が食事を始めていて狭い小屋は満杯である。隅を少し空けてもらい私たちも食事にとりかかる。日本酒(八海山)、赤ワイン、ビールに焼酎と種類豊富な酒に、ほろ酔いであっという間に日が暮れていった。私たち以外は皆シュラフに潜り込んだ頃、戸がガタガタと開き、赤い手袋が・・・。時間が時間なだけに一同ビックリ!なんと畦ヶ丸から原口さんが到着。雷をやり過ごし、暗い山道を来られたそうです。その夜は狭い小屋の土間でテーブルの下まで使って就寝。爆睡できたのは私だけで、皆は余り眠れなかったらしい。
 翌朝は、川崎さんの優雅なオカリナ演奏から始まり、原口シェフの"つっぱりうどん"(釜揚げ納豆つけ麺って感じかな?)と具沢山の野菜スープの朝食を頂き、菰釣山山頂を目指す。小屋を出ると一面銀世界! 昨夜のあられは5センチ程積り、一夜にして春山から冬景色。山頂からは新たに雪化粧をほどこしたでっかい富士山と山中湖の眺望に大感激! 暫し見とれてしまった。富士山をバックに記念撮影をして2時間余りで道の駅「どうし」に到着。初の例会山行は無事終了!
 と、思ったらなんと、「どうし」の道の駅の駐車場で原口シェフのてんぷらが始まった。原口さんのザックからは、生の食材はもとより、家庭用の大きなフライパン、ボール、菜ばし、包丁、キッチンペーパー、油に麺つゆ、七味唐辛子・・・と出てくる、出てくる。まるで、ドラえもんのポケットのようなザックに超びっくり! 献立は春の山菜づくし! 道端に生えているたんぽぽまでてんぷらになっちゃった。
 山での雷にあられ、グルメてんぷらといろいろと初めてづくしの楽しい山行をありがとうございました。
♪☆o(^-'o)♪o(^0^o)♪♪(o^-^)o~♪☆

おいしい山だった!
〈コースタイム〉
4/24 道の駅「どうし」(10:30) → 鳥ノ胸山(12:00~12:15) → 雑木ノ頭(12:40) → 浦安峠(13:25~13:55) → 県界尾根分岐(14:20) → 城ヶ尾峠(14:40) → 中ノ丸通過(15:20) → 菰釣山避難小屋(15:50)
4/25 菰釣山避難小屋(6:50) → 菰釣山山頂(7:10~7:25) → 菰釣山避難小屋(7:55) → 道の駅「どうし」(9:45)

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