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丹沢・新茅ノ沢
川崎 恵美子

山行日 2004年4月18日
メンバー (CL)野口、(SL)高木(敦)、天内、成田、渡部、川崎

 朝8時渋沢駅集合。私の沢デビューに相応しい文句なしの晴天。幾つになっても新しい事に挑戦するのは嬉しくってたまらない。去年三峰に入会した時は季節的に間が悪く、この日を長いこと待ちわびていたんですから。
 アッコさんご指導の下、秀山荘で沢ヤ衣装一式買い揃え、もたついて皆さんに迷惑掛けないようにと沢ソックスやスパッツを素早く着ける練習?をし、渓流シューズを履いて家の中を歩いてみた。靴底のフェルトの感触が中々いい感じで思わずにんまりしてしまった。
 日帰りの初心者が行ける沢と聞いていたのでどこへ行くのかそれほど心配していなかったけどいざ入渓してみたら即悟ってしまった!沢登りをよく理解していなかった。濡れた岩登り、要するに滝登りと藪漕ぎのセットって事だったんだ。
 しっかり確保されて乾いた岩の上を登るのとはわけが違う。雨の日の岩登りも練習しておくべきだったかなんてふと思ったが沢は沢だ。生きているんだ。水が流れ状況は刻々と変化し続けているんだから一歩一歩が真剣勝負だと肝に銘じ、後はもう必死に前の人について行くしかないと開き直った。
 アッコさんに、とにかく沢は寒いからとアドバイスされ、ぶるぶる震えるのもいやだったのでそれなりに準備していたけれど、暑くて暑くて汗が次々噴出し顔を拭くのに忙しかった。
 途中でふと高度計に目をやると想像以上に高度を稼いでいたことに気がついた。大昔の人達にとって沢を詰めて行くっていうのは山頂に達する確実な手段の一つだったに違いない。すごーく危険な方法ではあるが。いきなり山頂へ出てしまうってなんて痛快なんだろう。富士山も私達を歓迎してくれたみたいだった。
 烏尾山でくつろいでいた皆さん、あなた方がいなかったら私は思いっきり大声で叫んだ事でしょう。"ヤッタゼー!!"って。
 リーダーの野口さんお世話になりました。沢の脆い岩は掴まないでそおっと優しく押さえるんですよね。しっかりインプットしておきます。サブリーダーの高木さんザレ場の歩き方など一つ一つ丁寧に教えて下さりありがとうございました。天内さん、成田さん、渡部さん、沢登り初体験の私に気持ちよく付き合って下さり感謝しております。


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