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湯殿山&葉山・山スキー
三澤 邦夫

山行日 2004年4月11日~12日
メンバー (L)佐藤、山沢、田中(恵)、三澤

 月山・品倉尾根は月山積雪期登頂ルートとして岳人478号で紹介されたが、その魅力的なコースは一度トレースしたいと思っていた。
 今回はお手軽山行とのことだが、後半の迷走地形が気になる。(視界が良かったので安堵。)
姥ヶ岳から芝灯森への登り  月山スキー場は4/11にOPENだがリフトは午後運行との由。リフト沿いに一登りすると試運転と称して人がどんどん運ばれて行く。リフト終点に着くと読売新聞の取材を受ける。(後で記事を読むと「山岳スキーヤー」とある。しかし月山では・・・恥かしくて顔が赤くなる。)
 金姥を迂回して芝灯森から品倉尾根に入る。滑り出しの100mは幅3m程の狭い尾根をズリズリ下る。結構、肝試し的。1619mピークで品倉尾根の北の支尾根に入ると気持良い斜面。品倉山山頂下で濁沢を対岸に渡り品倉尾根の裾をトラバース。ここは上部からブロックの攻撃を受ける恐れがあり、トットと逃げる。すぐに広い台地上に立つがスノーモービルの轍が暴れ回っていた。当初心配していた迷走地形も適度にマーカーポイントがあり読図は難しくない。濁沢を離れすぎない程度に扇状斜面を北西に下り湯殿山スキー場に到着する。早朝に予め回送してあった車で姥沢に戻る。
 本日2本目は無料リフトを利用して上がる。金姥までは20分のアルバイト。芝灯森方向に少し進み湯殿山側の大斜面にドロップイン。斜度も雪質も良く快感度が高い。装束場まで標高差350mのこの滑降は、この山域でも最も楽しいと思うのは私1人だけではなかった。
 装束場から湯殿山神社はすぐ下に見える。月光坂もしっかりと雪が着いて、急斜面だがキモチ良さそうだ。明氏と田中さんはご神体めがけて月光坂を下る。私は石跳沢を下る。晴れた日の石跳沢は初めてだ。緩斜面と腐った雪に閉口しつつ明るく開けた沢筋を鼻歌まじりで滑る。(何故かメロディーは西友の「お買物~お買物~」の繰り返しだった。)
 今日のお風呂は西川町・水沢温泉館。国道沿いの大型施設で風情はないが¥350で許す。御宿は葉山の畑集落手前の除雪終点でテント。
 4/12、畑集落手前500m位から板を履いて葉山に向かう。畑集落は積雪期に無人となる。沢沿いから最低鞍部に乗れば、1021m点直下。急斜面を2段登るとブナの巨木が佇む尊仏平。とても雰囲気が良い。取付きから約2時間で葉山外輪山に立つ。この先、3つのピークを越えて山頂に行くのだが、肘折組との待合せ時刻が心配なので登行終了。下りは予想した通りの快適滑降でブナの木をポール代わりに滑りぬける。1泊2日にしては中身の濃い山行でした。(新人・三澤の初原稿です)


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