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温泉山行・湯川&太郎山
田中 恵美子

山行日 2004年6月12日~13日
メンバー (L)佐藤、藤井、柴田、田中、(室橋)

 前夜の22:00に日暮里駅に集合したが台風崩れの雨が降っており、いまいち気分が乗らない。13日は晴れそうだが明日の天気は半分雨模様らしいとのこと。とりあえず現地に行きそこでまた考えようと出発する。
 日光に着き、いろいろとテント場を探すがなかなか良いところが見つからず、少し走り回ってから、とある駐車場の一角を借りて設営した。出発した時よりは小雨になっていた。リーダーの車からいつものお膳が出て寝る前の一杯となり、明日はゆっくりなので話が弾んでしまう。

 翌朝、7:00起床。暑くて目が覚める。なんと快晴。テントを干しながら身支度して、予定通りに太郎山に登ることになった。
 裏男体林道を通って登山口へ。4台位で一杯になりそうな駐車場があり、そこに止める。結構急登の道であるがその代わり高度が稼げる。途中からシャクナゲの木が出てくるが、花はもう終わったようでほとんどない。もう少し登ると足元にイワカガミの濃いピンクの花が群落になっていた。後ろを振り返ると男体山の眺めが素晴らしい。急登が終わるとなだらかなお花畑という所に出る。昔は湿地帯で花があったのだろうが今はただの原っぱという感じである。そこからほんの少しで太郎山の山頂だった。小さな祠が2つあって新しい方は扉が閉まっていた。休んでいたらガスが多くなり遠くは見えなくなってしまった。
太郎さんの山頂にて  下りは小太郎山から山王帽子山を通って行くコースの藤井・室橋・田中組と来た道を戻って車で山王峠へ行くコースの佐藤・柴田組と分かれた。小太郎山へ行く道は岩場が多く途中1箇所崩れている所がありちょっと緊張したが、あとは歩きやすい道だった。小太郎山も眺めが良い所らしいがガスで何も見えない。そこからの下りはなだらかな道で小鳥の声がずっと聞こえていた。遅咲きのきれいなシャクナゲも見ることができた。山王峠の車道に出たらリーダーの車がありちょうど到着したとのことでグッドタイミングだった。
 奥鬼怒林道を走り川俣温泉の近くに来たら、河原に温泉があるらしい、とのことで探すが見つからない。諦めて目的地の平家平温泉に向かう。このころから雨が降り出してきた。
 予定では2時間位荷物を担いで湯川の温泉が出ている所まで行ってテントを張るつもりだったが、平家平温泉に到着しても雨はやまない。そこで予定を変更し明日朝早く出発して往復してくることになった。今夜はこの近くの運動公園をお借りしてテントを張ることにして平家平温泉のこまゆみの里に入浴する。この温泉は内湯のほか野天風呂が2つあり、特に下の方にある川の見える野天風呂は風情があってお勧めである。

 夜はだいぶ雨が降っていたが朝になると天気予報のとおりやんでいた。リーダーの「今日は遊歩道だからネー」の言葉にピクニック気分になっていたが・・・。入口を入ると大きな立派なつり橋を渡る。道は思っていたよりも登ったり下ったりする。大きな木が倒れていてあまり手入れがされてなく、くぐったり登ったりしてどこが遊歩道だと思わせる所が何ヵ所も出てきた。
 途中で左に太いロープが20メートル位下がっている所があり、その向こうに太目の枝が道の真ん中に横にしてあった。この先は崩れているのでダメの印かなと思いロープを頼りにガケを下っていった。河原に出たのだがその先の道がはっきりしない。上にりっぱな柵があるのでどうもおかしいとまた登り直す。横になっている枝を越えてどんどん行っても崩れているところなどはない。自然のいたずらか?すっかりだまされてしまった。
 あとは小さな沢を越えて行ったり尾根を高巻きしたりの道が続く。所々は手入れがされていて橋や道がかなりきれいになっている。・・・と思っていたら、橋が2本分流されたままになっていた。しかたがないので靴を脱いで渡渉となった。膝くらいの深さだが水がけっこう冷たい。渡り終えてやれやれと歩きだすとまた橋が流されていた。また渡渉となる。その先に目的地の温泉があったが、向こう岸なのでさらにもう一度の渡渉となった。
 温泉には先客がいてタープが張ってあり5~6人焚き火を囲んで食事の準備中だった。栃木の山の会の人達で毎年沢を登りここに来ているとのことだった。
 私達グループの男性2名はすぐに温泉へ入浴となった。河原の所を掘ってブルーシートが中にしいてあり、温泉の管と沢水の管がありちゃんと温度が調整できる。地元の人が整備したのだろうか? 気持ちよさそうなので私達も入ることにした。極楽。極楽。
いい湯だな アハハーン (*^_^*)  あとはその横の河原で焼肉・ソーメンなどを作り早めの昼食となった。
 帰りも3回の渡渉があるので足をよく暖めてから出発する。渡る要領も良くなりスムースに渡渉を終えた。来た道を戻るので様子は分かっており休憩も無しに一気に戻った。
 帰りはやはり遊歩道だったなと思った。でも、山にいつも行っていない一般の人には歩きにくい道だろう。
 11:55に車に戻り、近くの上人一休の湯に入浴する。時間が早かったので佐野ICで途中下車して一平食堂というところでラーメンを食べてから帰京した。いろいろと変化のある温泉に入れて楽しい山行だった。


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