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荒海山と大嵐山(おおあれやま)
さとう あきら

山行日 2004年10月30日~31日
メンバー (L)佐藤、三澤、西尾

 例会山行を企画してくださいと3カ月おきに委員会から依頼される訳だが、なかなかその行先選定には頭が痛い。言わずもがな、個人的には軟弱なのが大好きな訳だが、あまりに軟弱だと、三峰のレベルを落とす先導役にますますなりそうで、やはり躊躇してしまう。
 そこで今回はまず入りたい温泉を決定し、その付近のもっともらしい山を登る事にして軟弱さをカムフラージュする事を試みた。しかも名前はいかにも荒々しい響きの、荒海山と大嵐山。むむむ、なかなかハードそうな印象の山ではないか。
荒海山山頂は寒かった  まず初日に登るのは、会津の入り口にどっしりと鎮座する秀峰荒海山。登山道は会津側からの一本しかなく、アプローチの不便さが登山者を拒むかのようだ。前夜、登山口まで車で入り、西尾氏の銘酒を戴きテント泊。
 翌朝出発8時半。登り出してみると指導標や危険箇所へのロープ設置などの登山道整備が行き届き、登り2時間強であっけなく登頂となった。辺境の名山に荒れた山なし、とは良く聞くが、地元の方々のご努力に頭の下がる思いである。
 ガイド本によると、山頂からは会津一の大展望が楽しめるとの事だったが、残念ながら今日は雲が多く、雨も降り出しそうである。頂上での宴会も中止とし、早々に車に戻った。

 さあ次は今回の目的の温泉、高杖のたる風呂だ。無人で四六時中いつでも入れる、かけ流しの本物温泉である。行ってみると幸い誰もおらず、我々だけでの独占入浴となる。そしてそのすぐ脇にテントを設営すれば、朝湯朝酒の準備完了だ。テントの中で腰タオル状態となり、風呂にそのまま飛び込めるなんて何という幸せ。
 翌日は予定通り起きがけにたる風呂に入浴し一杯。その後計画通り大嵐山を湯の花温泉から往復し、例会山行完遂のごほうびに、湯の花温泉の共同浴場で汗を流した。

たる風呂は周囲の雰囲気も最高

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