山行日 2004年8月22日
メンバー (L)野口、高橋(俊)、金子、中沢(佳)、平、室橋、道祖土、峯川
私にとって初めての三峰山岳会での山行であり、また初めての沢登りである。緊張しない訳がない。全てが新鮮そのものである。
昨年夏からある理由で登山を再開したが、登山というものは尾根歩きしかないものと断定していた。しかし、甲武信ヶ岳へ行く途中、東沢渓谷へ入渓する人達をみて沢登りというフィールドがあることを認識することに。ヘルメットとカラビナの「カチッ」という音に一種の憧れがあった。しかし、単独で行っている自分にとって、沢登りは不可能であった。区切りの1年ということで、三峰山岳会という歴史のある山岳会の門戸を叩き、自分のフィールドを広げることにした。
初めての沢登りは丹沢・源次郎沢という初級者用の沢である。とにかく、緊張しまくっていた。沢登り=岩登りということはわかっていた。しかし、頭の中ではわかっていても、想像が全くつかない状況であった。そして、ザイルなども組んだことのない・・・。いったい大丈夫なのであろうか。ひとまず入渓してみなければわからない・・・。
初めて渓流シューズをはき、初めてハーネスを付け、初めてヘルメットをつけ。初めて尽くしであった。
入渓して初めての滝、F4の2条10mの滝である。どうやって登るのか?左側のカンテ状のところをザイルを組んで登ることに。人生初めてのザイルである。組み方も教わって登る。高橋さんに確保をしていただいた。水がかからなかったので恐怖心もなく登れた。
この光景は自分にとって非常に新鮮であり、一生忘れないであろう・・・。
F4を興奮気味で越え、次なる滝はF5の5mの滝である。残置ハーケンがあり、これも新鮮であった。皆さんは左壁から登っていったが、初心者の私は登りやすいと思われた右壁からいくことに。金子さんに確保をしていただき、水に打たれながら登る。しかし、半ば付近で水が目に入りコンタクトが多少ずれる。視界が少しおかしくなり、1分ぐらい止まってしまった。なんとか登りきったが、自分の未熟さをよく知った・・・。
沢と格闘すること3時間少々。水涸地点で半ば沢登りは終了となる。それにしても、水に打たれながらの前進はとても気持ちよかった。とくにその日は暑かったのでなおさらであった。こんなときに大倉尾根は歩きたくない!これは病みつきになりそう!
花立山荘にてビールで乾杯をし、軽く昼食を取り、一気に戸沢へ下る。そして三峰御用達?いろは食堂へ。大山豆腐がとても美味しかったです。あれやこれやと18時頃までみんなで楽しく宴会モードでした。これは単独ではできない楽しみであることを実感しました。
この人生初めての沢登りは私にとって新たなる山への挑戦の1ページとなりそうです。沢登りはこのままはまって行くものと思われます。
まだまだ技術的な面など勉強することは一杯ありますが地道に頑張りたいと思います。
〈コースタイム〉
戸沢(9:30) → 源次郎沢入渓(9:50) → 源次郎尾根(13:00) → 花立山荘(13:20) → 戸沢(14:30)