今号の宮坂さん追悼集の構成を担当させていただきました。生前宮坂さんとは大集会の折に一、二度お会いしただけで、殆ど存じ上げませんでした。今回の作業にあたり諸先輩方から古い岩つばめ等諸資料をお借りし読ませていただきましたが、とりわけ『随想　丹沢の山々』は宮坂さんの丹沢に対する熱い思いに溢れており、大いに感銘を受けました。山への一途な思いを行動に移しながら長らく会を引っ張ってこられた宮坂さん。三峰は宮坂さんが築かれた土台の上に歩みを重ねて来ていることを、今回改めて実感しました。そして、こうした先達に恵まれた会に巡り合ったことを嬉しく思いました。心よりご冥福をお祈り致します。

　山に行きたい、です。

　今回もまた追い込まれてのぎりぎりの作業になってしまいましたが、なんとか会員、会友の皆様のお手元に316号をお届けすることができました。
　宮坂氏追悼の原稿は服部さんが地道に集めてくださいました。三峰山岳会の創始者が、わたしも大好きな丹沢のこれほどの先駆者だったとは、正直驚きました。皆様とともにここに哀悼の意を表したいと思います。