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湯河原・幕岩
峯川 正行

山行日 2004年11月3日
メンバー (L)高橋(俊)、川崎、成田、峯川

 10月の末に幕岩で岩登りを行う事は9月中から既に決定していた。
 小幡さんリーダーの例会の前日になって、どうも30日、31日の土日の天気が怪しいのである。多少の雨でも中止になるのではと思っていた。予想通り土日の幕岩は中止。しかし、その夜、高橋さんから相模原のストーンマジックにてインドアクラミングをしましょうとの事。是非行ってみようと思い連絡する。ひとまず、インドアから岩登りを始めるのもいいのではと思う。
 ストマジはかなり設備の揃ったジムであり、インドアではあるが初登りとなった。しかし、自分が思っていたようには登れないのである。1回詰まってしまうと全く上に上がらないのである。皆さんはスイスイと登っている。かなり自分の情けなさを痛感し、本当に悔しかった。自分が納得するまでやってみようと思ったのである。その帰りに3日の文化の日、晴れたら幕岩へ行こうということになった。
 当日は高橋(俊)さん、川崎さん、成田さんと私で4名。天気は素晴しいかな快晴であった。湯河原駅はいかにも幕岩に行きますという人達で賑わっていた。私は早めに駅に到着していたのだが、既に緊張状態。なにせ本物の岩との対面である。幕岩公園へタクシーで向かうと、既にスダレ状態で多くのザイルが垂らされていた。主要なエリアは既にいっぱいで、空いているルートを探すのが大変であった。生まれて初めての"生岩"での岩登りはてんとうむしロックの左側の少し上がった所である。ルート名は不明である。ルートは短いが少し被っているような感じで、私で登れるのかは疑問であった。高橋さんがリードでスイスイと登っていき、終了点で立木へ支点工作を行う。まずは、ATCでのビレイを教えて頂く。いよいよ登ることに。まずは冷たい幕岩特有の安山岩のざらざらした岩に手をかけ、足をかける。クライミングシューズは思った以上に岩へフリクションが効き、びっくりした。被り気味の所でやはり停滞してしまうが何とか滑りながらも終了点まで到達。そして「テンション」と発し、ホッとしながら下降した。とにかく必死であった・・・。次は茅ヶ崎ロックの奥のオリンパスの丘というエリアへ進む。ここではパンドラという出だしが嫌らしいルートとクラックがあるカサンドラに登る。パンドラでは出だしはなんとかクリアできたがその先で停滞してしまったが、10分程我慢してなんとか登りきれた。もし諦めていたら多分岩登りをするのもやめていたかもしれない。後からそう思う。分岐点だったかもしれない。カサンドラは肘をクラックへ入れ込んだりして楽しく登れ、終了点からの太平洋が綺麗であった。今回の幕岩では私は7本登ることができた。自分にとって貴重で勉強になる一日でした。岩登りを楽しく登れるまで精進していきたいと思います。皆さんお手数おかけいたしました。


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