トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ316号目次

集中山行・谷川岳
白毛門沢&巌剛新道~谷川岳
三澤 邦夫

山行日 2004年7月24日~25日
メンバー (L)三澤、大岩

 当初は万太郎谷から谷川山頂を目指す予定だったが、不安定なスノーブリッジが心配で日帰りの沢1本+尾根という計画に変更した。

7/24(土) 白毛門沢から白毛門
 仮眠場所の湯桧曽駅から土合方面に車で移動して白毛門登山口の駐車場で沢支度をする。他に沢屋も数パーティいたが、白毛門沢には我々2人だけのようだ。登山道から分かれて右岸の踏跡から堰堤上に出る。水量は多い。15分でハナゲの滝。右岸ナメを直上し上部を左から小さく巻いて落ち口に立つ。秋に来た時は落ち口を跳び越えたが今日は無理だ。
 明るいナメや小滝を楽しみながら進む。5mの横滝は側壁から越せる。快適な小滝が続いて楽しい沢だ。タラタラのセンは直登も可能と思われたが、無理せず右手バンドから落口に出る。続いて現れる20mナメ滝は上部に大岩があり水流を二分している。バカボンのパパに似た形の岩だ。左岸から直上しようと取りついたが傾斜がビミョーなためブッシュ帯に追い上げられる。中段から右岸に移って更に直上を続ければ大岩左手のトイ状にすんなり取り付ける。この大ナメは最初から右岸経由で登るのが正解のようだ。トラバースは結構コワかった。大岩さんは左岸の潅木帯経由で落口に抜けたが、そのまま先へ進んでしまい慌てて後を追う。(打合せが悪く反省)
 大ナメの上もしばらくは小滝が続き高度を稼ぐ。ジジ岩とババ岩が左手に見えて来ると源流帯に入ったことがわかる。右に寄過ぎると藪コギ・・と記録にあったので、奥の二股で左股に入ったつもりだった。しかし、当初の予定より一つ手前の二股に入り込んだようでジジ岩とババ岩がどんどん右手方向に行ってしまう。沢筋は傾斜を増してブサがかぶって来る。危険はないので大汗かきながら登り続ける。松ノ木沢の頭のすぐ横手に飛び出た。白毛門沢のハイライトは上部スラブ帯とのことなので、次回また来ればいいか。
 急な尾根を走り下り、車でマチガ沢出合に移動する。(旧道と新道の解釈の違いで佐藤氏の待つCSに着いたのは1時間も後だった。)マチガ沢出合では4パーティ・7人が集まり、集中パートIが成功した。

7/25(日) 巌剛新道から谷川岳
 佐藤氏の車と私の車を下山口の巌剛新道の登山口に回送して、大岩さんと二人で今日の最短コースをガシガシ登る。憬雪小屋跡まで1ピッチ、谷川山頂まで更に1ピッチで合計2時間40分で着いてしまった。キツかった。集合時間まで2時間も待つので、新しい肩の小屋に移動する。最初に田中Pの3人が現れ、続いて金子さん、佐藤Pが集まり小屋の中で集中ムードを盛りあげる。越前屋Pが沢姿で到着。小幡Pは集中には間に合わない由。
 雷が鳴り出したので皆は天神経由で下山となった。私と大岩さんは車の回収のために、一足お先に往路を駆け下る。ここから先が大変なことになったが、誰か書くと思うので省略。(私はマチガ沢と一ノ倉沢の間に閉じ込められてしまい、雷雨の凄さが身にしみた。)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ316号目次