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山スキー入門・車山
鳥之海 綾子

山行日 2005年1月15日~16日
メンバー (L)佐藤、小堀、三澤、箭内、峯川、田中(恵)、深谷、室橋、鳥之海

 「もうテレマークスキーを車に積んどいたからね」と佐藤さんの一言から始まりました。私は山スキーも初めてですが、スキー自体もボーゲン初心者レベルでしかも機材をすべてお借りして今回参加しました。
 一日目はまずテレマークスキー板をつけてみることからはじまりました。とてもつけ心地はよかったのですが、滑ってみるとなかなかコントロールが難しいような気がしました。テレマークターンの見本を見せてもらいました。足を前後に開いて後足は伸ばして、前足は曲げてターンする技です。私は見るだけで実際にはできませんでした。
 シールをつけて山を登るところに入りました。『シールをつける』意味がわからなかったのですが、教わったとおりにつけていざ出発。山に登るためのシールであることが登ってみてよくわかりました。シールをつけるととても安定します。雪山を見ながら少しずつ歩いていくスタイルはとてもよかったです。
 山を降り、テントを張るための道具を持って雪山へというところで私は何を持っていくのかよくわからず不必要な物ばかりをつめたために大きなリュックになってしまいました。しかしとりあえず出発。かなり大きなリュックを背負った集団はゲレンデでかなり目立っていました。
 テントで宿泊することも初めてでした。その夜は豪華なスキヤキです。スキヤキ鍋の前に雪を鍋にたくさん入れて水を作っています。朝のお茶、ご飯に使うためだそうです。そんな一つ一つのことが珍しく感じました。コンロとランプ、ヘッドライトだけの明かりでみんなとスキヤキ鍋を囲むことがなんともあたたかい気持ちになりました。デザートにゼリーエースがでたことも驚きでした。ゼリー液を加熱した鍋ごと外の雪の上におくだけでゼリーができるのです。当たり前なのですが新鮮なおいしさでした。みんなのカラオケ大会でもりあがり、お酒がどんどんすすんでしまいました。ついに宴もおひらきとなり、シュラフにくるまって就寝しました。
 翌朝、一晩で雪がかなり積もったようです。テントは雪におおわれています。私は夕べのお酒の飲みすぎで朝ごはん(煮込みラーメン等)を食べられず、途中で気分が悪くなり外へでて別のテントで横になる始末でしたが、なんとか回復してその日のスキーに同行できました。
全員集合!  出発時は少し晴れて、雪景色がキラキラ輝いてきれいでした。ラッセルと呼ばれるトップを交代でやらせてもらいました。積もった雪の、なにもないところに自分の足で新しい道すじをつけてゆくのはプチ開拓者気分でおもしろかったです。山の上のほうで少し休憩してそこから山をスキーで滑り降りるのですが、みなさんスキーの上手な方ばかりなので新雪の中をスイスイ降りる姿にあこがれるばかりでした。テント地へ到着。そこから荷物を持って車のところまで行くのですが、大きなリュックを背負って降りるのはかなり大変でした。バランスもなかなかとれず、転んでばかりでした。ほとんど転んで降りたに近い状態でなんとか降り、そのころには私は体もクタクタ状態でした。帰りのお風呂は疲れた体をほぐしてくれて、とても気持ちがよかったです。
 今回の山スキーは、みなさんのお力でなんとか参加できて、本当に感謝しています。とても勉強になりました。またの機会がありましたら、どうぞよろしくお願いします。


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