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台湾玉山
高橋 俊介

山行日 2005年4月14日~16日
メンバー (L)高橋(俊)

 仕事での台湾出張の際、客先の「我想要去玉山」から始まったこの計画。以前より、せっかく仕事で台湾市場を担当しているので、チャンスがあるとは思っていたが、まさか接待登山という形になるとは想像していなかった。
 台北支店の面々、客先、Localの友人等、総勢30人ほどの面子を率いて、まずはベースとなる嘉義(Chili)に向かう。うちの会社の台北支店 Hawk部長が学生時代、玉山国立公園のナショナルパークレンジャーだったこともあり、計画はばっちり(?)のようだ。
 嘉義のHotelに到着するや否や、乾杯乾杯(カンペ)で気がついたら、持ってきた一升瓶が空いていた。どこに行ってもやることは変わらないことを痛感する。
 翌日は朝から快晴。今日の行程は、上東捕(2,550M)から拝雲山荘(3,400M)まで900MUP。
 登山道・トイレなど日本の山より整備が行き届いており、ゴミなどはまったく見当たらない。
 聞くところによると、入山制限をしており1日150人までしか入らせないとのこと。週末は半年以上前から予約しておかなければ、入山すらできないみたいである。お盆の北アルプスなどを見てしまうと、日本の山もこの姿勢は見習うべきかも知れない。今回の登山は台北山岳協会主催のツアーで前後にガイド1名ずつつき、すべての工程を共にした。
 拝雲山荘も手入れが行き届いた小屋であり、小屋の周りにはリスなどの小動物が駆け回っている気持ちのいい小屋だった。僕にとってはどうってことない行程だったが、皆かなりバテ気味で20:00すぎにシュラフに入りはじめた。しょうがないので、小屋前でパック酒を客先であるWebber先生と2人で空けてから寝た。
 ご来光をみるため、3:00起床、4:00出発。ここから急登になり一気に高度を上げる。今年は雪が多かったらしくところどころ雪渓が残っていた。ジグザクの急登を上りきると雪山-玉山縦走路のコルにでた。6:15 3,952M無事全員登頂。
 日本の山と比較すると沢の切れ落ち方が違う。次回は台湾の沢を遡行だぁ、と思っていたけどこれはかなりしょっぱい。最後の詰めはどうやって稜線に上がってんだろうと考え込んでしまう。写真を撮ったりして30分ほど頂上経ち、ピークをあとにする。拝雲山荘までいっきに駆け下り、パッキングを再度整え、2時間ほどで上東捕まで来た道を引き返した。
 だいたい台湾島内を旅行するといつもそうなのだが、帰りにドライブインのようなレストランに寄り、そこでまた乾杯乾杯で幕を閉めた。
 今回は玉山だけだったが、台湾第2の高峰雪山まで縦走すると充実できると思う。

玉山主峰登頂成功記念大写真

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