今号から西尾新編集長が担当です。みなさま原稿締め切りをまもって協力してくださいね。
私は今、自分の行く山道を模索中です。(最近、尾根の縦走組が少なくなりましたね。残念なことに私は、道がないと行けないし・・・。)
ダブルスタンダード、ということばが思い浮かんだ。
日常の、毎朝、自分を叱咤激励して会社に行く。
あーやだ、あと5分、そしてまたあと5分・・・と布団の中で限界までがんばって、結局行く。
駅の階段登るのもつらいけど、やっぱ行ってよかった、と感じながらその一日が終わる。
月にいちどか二度、山へ行く。朝はあんまり変わんない。もっと寝ていたい!
でももちろん行く。集合場所にたどり着き、みんなの笑顔を見て、ほっとして、それから歩き始めると身体がいつの間にか山モードに切り替わっていく。毎回、不思議だ。
行かなければよかった、と思った山は今までいちどもなかった。
こうやって今年の夏もすぎていけますように・・・
晴れた日の早朝、都内から関越道を北上してゆくのは愉しい。秩父、妙義、榛名、赤城の山々の稜線が空の下で楽しげに踊っている。うまくすると上越方面の山も見える。ハンドルの向こうに、いろいろな山の想い出が浮かんでくる。
山に登る動機は人それぞれだろうが、ぼくの場合、あのピークからの景色はどんなだろう?という興味が先に立つ。それに引かれてこれまで山登りを重ねてきた気がする。子供の頃から切手、ペナント、ゴジラなどいろいろなものを集めてきたが、もしかしたら山頂からの景色もぼくのコレクション趣味の一環なのかも知れない。景色をそんなに心に溜め込んでどうするのか? それはぼくにもわからない。そもそもコレクターに集めてどうすると聞くほど野暮なことはない。好きだから集める。理由はそれだけ。集めてどうこうしようという展望はないが、しかしそれらは確実にぼくという人間の一部になってゆくのだ。
今回から編集の大役を仰せつかりました。でも駆け出しの私には、山名、地名、道具、技術など知らないことばかり。
果たして山岳会の会報の編集なんてできるのか、甚だ不安です。
しかしながら、土肥さん、内山さん、服部さん他の皆さんに助けていただきながら、どうにか発刊に漕ぎ着けることが出来ました。感謝、感謝!
また、お忙しい中、ご寄稿いただいた方々も、ありがとうございました。
山の知識は乏しいものの、原稿の締め切りだけは、きちっとお願いする「うるさい編集長」になろうと思っていますので、なにとぞご協力をよろしくお願いします。