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集中山行・焼石岳
その1 ハダシロ沢
高木 敦子

山行日 2005年7月16日~18日
メンバー (L)高橋(俊)、天内、深谷、平、高木(敦)

 「中華料理厳禁!!」
 リーダーからの厳命から始まった今回の山行。飛行機の都合で、博多経由で台湾から帰国したLのもと、車は東北を目指して走り出した。車の中では帰国疲れでボ~としたLと対照的に、終始話しの尽きない千明&敦子で無政府状態となっていた。夕食は八宝菜かマーボー豆腐にしようと思ったのに、とか言っているうちに岩魚が食べたいねなどと好き勝手に騒いでいる。
 ところで今回の集中はどこ? 焼石沼? Lの曖昧な言葉に気がついたら気仙沼に辿り着いていた。まっ、同じ沼だからいっか(?)てなわけで新鮮な刺身を食し、焼石ではホタテが釣れるぞ(?)などとのたまい、百円ショップで網と炭をゲットするのであった。
 ツブ沼キャンプ場はとても気持ちの良いところで、早速ホタテの炭焼きで楽しい宴が夜更けまで続いた。この時の天内さんの炊飯器の話は大いに皆を沸かせてくれた。
 17日、中沼登山口まで移動して尿前沢まで歩き、まずは本沢に入渓してハダシロ沢まで遡行の開始。今回はそんなに濡れないよとのLの言葉だったが、最初の渡渉でパンツまで濡れてしまった千明は、話が違うと騒いでいる。フフフ、甘いなあ。沢では何があるか分からないのだよ。Lのかわいい笑顔に騙されちゃあいけない。
 天気も良く皆ルンルン気分で進むが、初心者もいるので時間もかかったため登山道に出た所で遡行終了。銀明水避難小屋でソーメンタイムとした。この時点ですでに集中する為に山頂まで行く気はとうに失せていた。しかしそこは元気印のLの俊ちゃん、「ボクちょっと行ってきます」の言葉と共に、他のメンバーと合流する為駆け出して行ったのはさすがである。他のメンバーはのんびりと待っていたが、暇なので行ける所まで登る事にして荷物をまとめ、手ぶらで歩きだした。途中で食べ頃のニワトコの新芽をゲットしている内に俊ちゃんが帰ってきた。えっ、もう? さすがだね。焼石岳はまだだいぶ雪渓が残っていて、帰りは競うように滑り降り、荷物撤収後登山口へと下山した。結局今回集中したのは彼1人となったわけである。
 今夜は夏油温泉のキャンプ場泊り。夕食は突然Lの「焼肉がいい!」で決まり。買出し後キャンプ場に向かうがそこは駐車場から登り、炊事場もテン場も離れていて不便な所にある。結局駐車場で、今夜は遅くまで昆虫採集の為に明りをつけるからと恐縮する人たちに、こちらも遅くまで騒ぎますから、とお互いに差し支えない事を確認して幕営した。山の上で集中出来なかった他のコースの連中も合流し、今回の集中は完了?した。
 この夜の出来事は××としておこう。しいて言うならば、密かに期待した千明vsおやぢのバトルが見られなかったのは良い事だったのだろうか。
 18日は夏油温泉に浸かり、一路東京を目指して帰った。今回も笑いの絶えない楽しい山行となったのは言うまでもない。


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