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丹沢・塔ノ岳
天城 敞彦

山行日 2005年12月18日
メンバー (L)小幡、天城

 「正月の合宿に行く人は必ず参加のこと」というふれ込みだったけれど集まったのは小幡さんと私だけだった。
 大倉でバスを降り、まず5リットルの水を汲み、水無川の河原で石を詰め込む。計多分25キロ強。9:25出発。ボッカ訓練だから重たいのはしょうがないので一歩一歩足を動かす。大倉尾根は道が整備されているのだがやたらと階段が多い。1時間に1回休憩をとるのだが再度荷を担いで立ち上がるのが難儀だ。3ピッチ目で花立着。今日は気温は低いが天気はものすごくよい。相模湾がすっきり見えるし三浦半島はもちろん、房総半島もくっきり見える。冬にも何度かここを登ったことはあるが、こんなに景色がピンとしているのは初めてだ。金冷しから先は下りつまり北面に入るところもあり多少雪もある。
 13:35塔ノ岳山頂。午後だというのに展望は相変わらずすばらしいがとにかく寒い。水と石を捨ててすぐに下りにかかる。荷が軽くなったのだからピッチはあがるがそれにしても小幡さんのスピードの速いこと。ちょっと用足しをしている間に置いて行かれ、やがて完全に視界から消えてしまった。あきらめてのんびり下ろうかとも思ったが、今朝私は遅刻をしてしまい渋沢で待たせてしまった。行きも帰りも待たせては悪いと思い必死に追いかけて何とか堀山あたりで追いつくことができた。大倉着15:20。「ずいぶん飛ばしましたね」と言ったら「普段走っていると言うからどのくらいのものか見てやろうと思ってね。でも追いついてきたじゃないですか」と言われてしまった。そんな魂胆があるとは知らなかった。
 渋沢で「いろは」に寄りおいしい手料理をつまみに一献傾けて帰路へ。だんだん重荷を背負うことが少なくなってきているので、たまには身体に負荷をかけることも必要なのだろう。

〈コースタイム〉
大倉(9:25) → 塔ノ岳(13:35~13:45) → 大倉(15:20)


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