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東京都山岳連盟・岩登り教室・参加体験記
川崎 恵美子

 都岳連では毎年様々な講習会が実施されていますが、2005年6月から11月までの約半年に渡って実施された"岩登り教室"に参加致しました。この講習会は中でも人気があるそうで毎回30名程が集まると言う事でしたが、今回も調度その位の人数で三峰からは他に偶然田中さんがご一緒でした。
 この講座では"楽しく安全に岩登りをする"為に必要な基礎技術の習得を目指すのが目的ですが、私自身としてはせっかくちょこっと始めた岩登り、こういうのに参加すれば最低月に一回は岩場へ行けるだろうというくらいの軽い気持ちでした。
 講習の内容はオリンピックセンターにおける机上講習と岩場における実技(全て土日の2日間)の2本立てでロープの結び方から始まりマルチピッチ(連続登攀)まで一通り行われます。三ッ峠、丹沢、小川山、つづら岩、三ッ峠、幕岩という順番でした。
 岩登りはとても楽しいのですが一つ間違えれば大変な事になりかねないので、特にビレイ(確保)に関する事では厳しく指導されました。丹沢の登山センターでの講習で人間の代わりに上から70kg位のタイヤを落としてビレイする練習"タイヤ落とし"をしましたが落ちた時のすごい衝撃、セルフビレイのシュリンゲがびんびんに突っ張りながらも何とか止めましたが、あの時の衝撃の強さは忘れられません。他に自己吊り上げ、自己脱出の訓練まであり、机上では救急法の講習も2回あり、実践で役に立つ事を色々教えて頂きました。
 約半年間という期間のせいか、終わる頃には講習生同士がかなり親しくなり、お互いに山に関する夢を語り合ったりするようになり、いい刺激をたくさん受けたような気がします。何人かに何故この講習会に参加したのか聞いてみましたところ、具体的に○○岳○稜に自分の力で行きたいと目標をしっかりと定めている方も多く、また他の方もバリエーションルートを楽しみたい、山行の幅を広げたいという方向で、安全に山を楽しむためにはまず岩登り講習を受けるというのが、ほとんどの参加者みなさんの共通の動機だったに違いありません。
 最後に あんまり楽しかったのでその後続けて"雪山教室"にも参加しています


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