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編集後記

 三峰に入って半年後から『岩つばめ』の編集に参加させていただきました。自分がぜったいに行けない山に、会員の皆さんが軽やかに行ってしまった記録を読みながら、うらやましい気持ちもあったけれど、楽しく作業していました。(それはちょっとは、ほんとはかなり、くやしいですよ。なんで自分にはこういう山歩きができないのかな、って。)
 でも、今号で編集は少しお休み。私は山では、足をひっぱるばかりなので、せめてできることで役にたちたいと思っていたので、編集までやめてしまうと、ますます申し訳ないのですけれど、ちょっと疲れました。ごめんなさい。最近は山に行けないこと自体がストレスになってしまうようになり、一度立て直したいと思っています。
 これまでご協力ありがとうございました。皆様に感謝。でもずっとふみあとを担当してきた者としてひとつお願いです。山行はふみあとノートに必ず記入するか担当者(次はどなたかな?)にメール送信してくださいね。打ち込みだけならそれほど時間はかからないのですが、集会の記録など、いろいろな資料を照らし合わせ、山名や山域を確認しながらまとめるのは、実はけっこう大変です。どうぞよろしく。

(uchi)

 今回は原稿の集まりが遅かったようで、そうでなくても忙しいはずの年度末に海外出張なども重なり、西尾編集長は週末の突貫工事で今号を仕上げられたよし。土日をつぶしてひとりパソコンに向かう孤独な編集作業! おつかれさまでした。
 内山さんがしばらく編集の仕事をお休みされるとのこと、いつもきちんとチェックの入った「ふみあと」や安心感絶大な校正、ありがとうございました。またいつか復帰してくださいネ。

(土肥)

 トリノオリンピックは残念でした・・・。鳥のオリンピックじゃなくて!
 今年の正月、「できるかぎりカモを見る!」と決心して以来、毎週末あちらこちらの水面を訪ねてきた。この時期カモの雄は番う相手を求めて雌に気に入られようとうつくしい羽衣となるのだ。望遠鏡で覗くと、生きた宝石のようなうつくしさで、何度見ても飽きることがない。
 私がそれを"きれい"、"好ましい"と思うのは勝手だろうが、当のカモたちにとってもそれは肯定的な意味合いをもって"好ましい"という感情を起させるものなのだろう。とすると、ある意味オレはカモと共通する価値観を持っている、ということになる。
 「カモと一緒かよ!」という事実は愕然とさせるものがあるが、しかしカモたちにしてみれば勝手にそう思われるのは心外かもしれない。人間は他の生物より自分たちが優っていると思いたがる動物なだけで、カモにできて人間にできないことはたくさんあるのだ。
 鳥と人間は同じ視覚に頼る動物として"色"の認識に共通した部分があるのかも知れない。そう考えると、人間が価値を置くうつくしさや美といったものは、本来、自然とは独立して存在しているのではなく自然の中に内在しているものと思える。風景にしてもそうだ。上空から見る景色を人間がきれいだなあと思うのと同様、鳥たちの目にも好ましく映っているのかも知れない。カラフルなウエアを着て山を登っている人間を見て、鳥たちはどう思っているのだろうか。

(服部寛之)

 原稿の集まりが悪く、一時はどうなることかと心配したのですが、なんとか発行に漕ぎつけました。皆さんご協力ありがとうございました。
 本号は、都岳連の岩登り教室に参加された川崎さんに参加体験記を、また暫くご無沙汰されている松尾さんに近況報告の執筆を、無理を言ってお願いしました。
 編集委員の内山さんが本号でお休みになります。内山さんには作業がたいへんな「ふみあと」の編集とシャープで正確な校正を行っていただきました。長い間ご苦労様でした。
 後任として、元編集長の小堀さんに入っていただくことになりました。ベテランの復帰で安心しています。よろしくお願いします。

(西尾)

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