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越沢バットレス
坪松 聖幸

山行日 2005年11月6日
メンバー (L)小幡、坪松

 天気予報では、雨の予報だったが、何とか曇り空で保ってくれている。いつもの鳩ノ巣駅に向かう途中、コンビニでチョコレートを買って味見のつもりでちょっとだけ食べようとして全部食べてしまい、西国分寺駅でまた買い直した。どうしても甘い物だけは、やめられない!これで約500キロカロリーを摂取。岩登りの為のエネルギーを確保して、小幡さんと鳩ノ巣駅で合流する。今回は、越沢まで行くのにいつもの道を使わず、山の中を通っていく。結構きつく息が乱れる。最近山歩きしてないもんなぁ。しばらく山道を登っていくと、いつの間にか越沢の上に到着しており岩場の後ろには、古びた東屋と、滝があって宿営できそうなかんじである。こんな場所があるとは知らなかった。
 最初にあぶみの練習をすることになり、懸垂下降で滝の下に降りる。その下には、ハングしている岩場があり、フリーのボルトもセットされてあった。たくさん練習をすれば、自分もこういう所をフリーで登れるようになれるのだろうか。上にトップロープをはり、早速練習を開始。あぶみをセットするハーケンがくさっており、あんまりここでは、練習する人がいないようだ。小幡さんにあぶみをお借りして登ってみるが、どうも上手く登れない。階段みたいに足をやるのだが、あぶみの上までいって足を尻の下に入れようとしても、もがいているだけで次のあぶみをセットできない。うーん、とても難しい。結局、途中で体力を消耗して、上まで行けなかった。ふつうに登るよりも疲れる。途中で降ろしてもらい、小幡さんと交代する。小幡さんは、手慣れた様子であぶみを使いこなし、簡単に上まで上がってしまった。あぶみの巻き込みにコツがあるようだが、自分には、まだ上手く使いこなせそうにない。
 その後何回か同じ練習を繰り返した後、祠のある場所から下に降りて、荷物を置いて準備をする。今日は、天気のせいかあまり登っている人がいない。右のルートに取り付き、1P目を登る。勿論セカンドで登るが、指がしっかりかかるホールドがあり、ここだけだったらトップでも登れたのではないかなと思う。ちょっと自信をもって2P目に挑む。無理な動きをせずに、ホールドと足場を探しながらちょこちょこと進み、一番力が入れやすい岩の持ち方、足の置き方を考える。結構小さい足場でも、つま先の置き方ひとつで体のバランスが変わってしまうのが凄い。次の動きをする際も、あそこに足が置けるなとか、あのホールドはこうつかめばいいやとか考え、イメージ通りに登れると嬉しくなってくる。途中左足を引きつけるときに膝をぶつけてしまい痛かったが、怖い思いもせずに登り切れた。3P目では、上の方を見ると、てかてかとしているスラブ状の岩が確認できる。左の方がかぶっており、あそこをつかんでいけば、登れるんじゃないだろうかと考えたが、小幡さんは、スラブをそのまま登って行かれたので、自分もその通りに登る。しかし、実際に登ってみると、足の置き場所が小さくて靴のフリクションに頼るしかない。頼みの両腕もつかむホールドが小さくてバランスを取るのがやっとで、冷や汗をかきながら右に移動をする。上を見ても相変わらず、つかめそうなホールドも見当たらなくて、これ以上登れないと思い、ヌンチャクをつかんで登る。スラブを登るときは、力はいらないと聞いた事があるが、力がめちゃくちゃ入って指が疲れた。その後、懸垂下降でおりて、左のルートを1P登ったところで雨が降ってきてしまい、帰ることにした。
 帰りにおみやげ屋さんで奥多摩まんじゅうと、お酒を買って電車の中で酒盛りをする。電車がよく揺れるせいか、いい気分で酔っぱらってしまい途中で乗り継ぎを間違えてしまった。電車の中でお酒を飲んだこともいい経験になりました。


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